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インターネットへの接続料


From: akomatsuアットマークresearch.twmc.ac.jp
Date: Mon, 4 Mar 1996 14:33:19 +0900
Subject: [Jfly] Internet fee

jfly mailing list の皆さま

internet 利用料について、皆さまの所属先ではどのようにしているのかを、お教え
ください。
利用料と所属(大学、研究所名、および国立、公立、私立の別)をぜひ私宛にメール
してください。いっさい無料というのも大事な情報です。是非お教えください。

また、管理体制をどのようにしているのか、参考になることがありましたら、お教え
ください。例えば:サーバーの管理を学内の公的機関(計算機センター等)が一括管
理している、学科や講座単位でボランティアで行っている、情報科学科等で内容をよ
く分かっているところがとりあえず管理しているが負担がかかるのでブーブー言って
いる、etc....

私の所属している東京女子医大では、恥ずかしながら、まだ Internet のための正式
な学内機構ができておりません。学内のある研究所が先行的に東京理科大学に光ケー
ブルを結び、東京女子医大として登録している状態です。ケーブル利用料もその研究
所が負担しており、研究所以外の利用者は研究所におんぶしている状況です。負担増
と回線が混んできて研究所自体が利用しにくくなったことを理由に、WWW (http) の
回線をソフト的に切られてしまいました。さすがにメールの方は切っていませんが。
さて、ここにきて、Internet の利用料の話がその研究所のネット管理者および大学
当局から出てきました。WWW (http) の利用料 50,000 円/年/端末、mail (smtp) の
利用料 50,000 円/年/ドメイン などと言ってきております。民間のインターネット
サービスプロバイダーの提供価格を考えても、いくらなんでもこれは酷すぎます。大
学当局に妥当な価格設定をさせるためには、各大学、研究機関でどのようにしている
のかの実状を示さないと、説得力がありません。そこで、上の質問となったわけです。

小松 明
東京女子医科大学 第一生理学教室

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Date: Mon, 4 Mar 96 16:46:25 JST
From: yamaoka kageyuki bun 6631
Subject: [Jfly] Re: [Jfly] Internet fee

東洋大の山岡です。私達の大学では、情報センターが一括管理の建前です。当然、
利用料金云々は有りません。センターがTRAINに加盟しており、traingatwy経由
でinternetも利用できます。
ただ、一つの欠点は、中央集権的管理運営体制になることです。
基本は分散管理体制ですが、したがって、serverを持てる学部、管理できる技術
的な能力と人手を投入できる学部等はそれぞれWSを持ちsubdomainが運営されて
います。私のところ(未だに教養課程が存続している)では、ヴォランティア
ベースでは運用が出来ませんので、センターに「おんぶにだっこ」です。
現在、wwwは試験運用中で、ど素人の私はどういう訳か、その準備委員ですし、
教学関係のセンターの下部組織「教育研究情報機器運営委員会」の委員も
やっています。たこ足キャンパスですが、各キャンパスに「運営委員会」の
下部組織として「情報機器運用委員会」があります。これらが、いわゆる
教学に係わる情報関係の企画立案、運営権を持っている建前です。
「センター」には「教育研究情報機器運営委員会」の他に、事務情報運営委員会、
図書館情報運営委員会、センター研究所(研究機関も兼ねております)運営委員会、
等が、一応同列の委員会として位置づけられています。
「センター」は独自に「センター運営委員会」を持っております(そして、
事実上はこの組織、もしくはこの組織の特定個人に、権限が集中します)・・・
(~_~!)
民主的に物事を進めることは難しいですね。

それでも、利用料金、しかも法外な利用料金を集める、とまでは、今のところ
言い出してはおりませんから、事実上無制限に利用しています(ただし、キャンパス
間の専用回線が128kbpsで遅すぎますから、時間帯によっては事実上wwwにアクセス
不能となります)。
平成8年度で6カ年の整備計画が終了しますので(文部省の助成金を少なからず
受けてきております)、次期4カ年計画を現在策定中です。学長の一声で、
マルチメディア対応にして、助成金を取ってくる構想が練られています。
この辺が、利用料金とも密接に関連するのだと思います。

とりあえず、私のところの状況を、ご参考までにお知らせいたします。
どこかで「利用料金を取るようになった」なんてことが、法人当局の
耳にでも入れば、「本学でも・・・」なんて事を言い出しかねません
ので、頑張ってください。

山岡景行  Kageyuki Yamaoka
東洋大学自然科学研究室 Natural Science Lab., Toyo Univ. Asaka Campus

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Date: Mon, 4 Mar 1996 23:07:44 +0900
From: ykageyamアットマークlab.nig.ac.jp (Yuji Kageyama)
Subject: [Jfly] Internet fee

遺伝研の影山と申します。

国立遺伝学研究所では、ホストコンピュータへのアクセスは(恐らく所内・
所外を問わず)無料になっています。各種サーバの利用も無料です。ご存知
かも知れませんが、遺伝研にはDDBJ(DNA Data Bana of Japan)があり、そち
らの経費で賄われていると解釈しています。コンピュータのリース料に比べ
れば微々たるものなのかもしれません。

>管理体制をどのようにしているのか

管理をなさっているのは、基本的には全てDDBJのエンジニアさん達です。た
だし、遺伝研に委託されている総合研究大学院大学(そのうちの遺伝学専攻)
に LAN 整備の予算があるので、彼らの給料の一部はそのお金でまかなわれて
いる、という話です。主にネットワーク関係の面倒を見て下さっているエン
ジニアさんは一人(のように私達には見える)です。

なお、WWWのホームページのために、ある程度のメモリ(ただし所内ユーザ専用)
が確保されています。また、メーリングリストも(ごく簡便なものですが)起ち
上げてくれます。メーリングリストやWWWホームページの管理は各自でやって
います。

拙い説明で判りにくいかも知れませんが、遺伝研の状況はこんな所です。

-----
影山裕二            e-mail: ykageyamアットマークlab.nig.ac.jp
国立遺伝学研究所 形質遺伝研究部門
総合研究大学院大学 生命科学研究科(D3)

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Date: Mon, 4 Mar 1996 23:23:24 +0900
From: itokeiアットマークfly.erato.jrdc.go.jp (ITO, Kei)
Subject: [Jfly] Internet fee

参考までに新技団のネットも。

>>internet 利用料について、皆さまの所属先ではどのようにしているのか

新技団は全体として科技庁のネット(STAnet)に入っており、それが省際
ネット(IMnet)につながっています。新技団本部では川口、筑波、大阪
(予定)の各サーバーと科技庁ネットへ接続する費用を払っています。回線
や Domain Name Server の設定・運営は業者に依頼しています。

各プロジェクトは自分の研究場所から最寄りの新技団本部サイトまでの専用
線を費用負担しています。たとえば山元プロジェクトでは川口までの 64 kb
専用線を負担しています。(月額 17 万円程度!)
たったひとつの研究室でこれだけの回線を占有しているので、容量的にも費
用的にももったいない限りなのですが、組織の都合上仕方ないようです。
もっと安い回線業者が有ればよいのですが。


伊藤啓

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Date: Thu, 7 Mar 1996 13:34:46 +0900
From: mogamiアットマークbio.phys.s.u-tokyo.ac.jp (Kaname MOGAMI)
Subject: [Jfly] Internet fee

あまり参考にならないかも知れませんが。

東大物理ではワークステーションやパソコンが山のようにあって
しかも恐ろしい勢いで増え続けているのでネットワークの維持・
管理はたいへんです。NetOneSystems という業者さんが面倒
見ているのですが、彼らは会社から監視しているので障害を見つ
けると実際には当番の助手が復旧することになります。

当番助手数人は携帯電話を持たされていて、何があっても呼び出
されるという悲惨な境遇です。ネットワーク使っているだけなら
便利ですが、維持するのは面倒。というわけで多少の金銭で好き
に文句いえるのだったらそのほうがよろしいかと。

もがみ

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Date: Thu, 7 Mar 96 19:31:47 JST
From: ktsuneアットマークhgc.ims.u-tokyo.ac.jp (kazuhide tsuneizumi)
Subject: [Jfly] Internet fee

東大分生研 常泉です。
>internet 利用料について、皆さまの所属先ではどのようにしているのかを、お教え
>ください。
我々のところでは東大の医科研にある human genome center をサーバーとして利用
させて
貰っています。サーバーの管理は計算機センターの方により行われています。(もし
かしたらボランティアかもしれません)
一月につき1回くらいの頻度でサーバーを止めて管理を行っているようです。
そのため、その間使用できなくなっています。(現に昨日からついさっきまで アク
セスできませんでした。)
サーバーの使用料は有料になる可能性もあるようですが、現在のところ無料になって
います。

医科研から東大分生研までのケーブル使用料は存在するのかしないのか解りません。
まだ立ち上げたばかりの部屋なので去年の事務費用などのデーターがなく事務で自動
的に引き落とされている
諸経費の結果の内訳を見ないと解りません。

それでは

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Date: Thu, 7 Mar 1996 21:26:31 +0900
From: hamadaアットマークipc.kit.ac.jp (Kazushige Hamada)
Subject: [Jfly] Re: Internet fee

京都工芸繊維大学の濱田です。

本学(国立です)では学術情報センター(文部省)の学術情報ネットワークインター
ネット・バックボーン(SINET)に接続しています。SINET の内部の通信に掛かる料金
は無料です(gopher://nxws.op.nacsis.ac.jp:70/00/network/SINET/sinet.jis)。
本学では京大ノードとの間を 1.5 Mbps の NTT 専用回線で接続していますが、この
使用料(2.4 km で 37.5 万円/月)は文部省からもらっているそうです。本学には
「情報処理センター」があり、キャンパスネットワーク(建屋間を結ぶ光ループ)を
束ねて SINET への gateway になることでキャンパスネットワークを集中管理して
いますが、各建屋内サブネットに関してはそれぞれ自主運営する建前になっていす。
また情報処理センターにはネットワーク専門部会があり、サブネットの責任者が委員
になっています。以前はネットワーク利用料金といったものは徴収されていませんで
したが、メールID当たり月数百円を各サブドメイン(学科)から徴収することにな
りました(詳しくは知りませんが、メンテナンスの予算が必要だからしょう)。

JPNIC のデータ (http://www.nic.ad.jp/cgi-bin/whois_gate) によると、東京女子
医科大学は、学校法人東京女子医科大学として Domain Name "TWMC.AC.JP" を取得
し、IP address "160.24.0.0" は東京女子医科大学付属日本心臓血圧研究所として
割り当てられています。Internetへは、JOIN に加入して東京理科大学経由で接続し
ているようです(http://www.join.ad.jp/join/joinmap.html)。
JOIN では年に10万円以上の会費を収めることになっているようですし、NTT の回
線使用料も支払わなくてはならないとしたら、ネットワーク使用料が徴収されるのも
当然かもしれません。ですから、JOIN を通じた「インターネット接続」にどれくら
いの費用がかかるとか、キャンパスネットワークの運営・維持にどれくらい必要か
を問合わされた上で、「妥当な価格設定」について話し合われたらいかがでしょう。
またそれとは別に、混雑解消のためにキャンパスネットワークの整備を検討される
とよいのではないでしょうか。

Kazushige Hamada 濱田和成 (hamadaアットマークipc.kit.ac.jp)
Kyoto Institute of Technology  京都工芸繊維大学

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From: akomatsuアットマークresearch.twmc.ac.jp
Date: Mon, 11 Mar 1996 18:36:01 +0900
Subject: [Jfly] Internet fee

Jfly mailing list の皆さま

東京女子医大の小松です。

Internet 利用料と管理体制についてメーリングリストでお尋ねいたしましたところ
、いろいろな大学、研究所等から回答のメールがきました。御礼申し上げます。
なお、集めた情報を要約してメーリングリストで紹介して欲しいという要望が来てお
ります。私も皆さまからの情報を独り占めする気は毛頭ありませんので、要約できま
したらメーリングリストに載せようと思っております。

ただ、ここで問題になりますのは、公開したくないという方が一部いらっしゃるとい
う点です。このような方の回答は、大学名、研究所名を秘して、”総合大学(私立)
”、”単科大学(県立)”といった表現でまとめようと思っています。
今までに回答を寄せられた方で、所属名を秘匿したいという方がいらっしゃいました
ら、私までお知らせください。

また、これまでに寄せられた回答は圧倒的に国立の大学(多くは総合大学)、研究所
が多く、私立大学や公立大学、単科大学が少なくなっております。私立大学や公立大
学、単科大学の方の回答をお待ちしております。

Internet が利用できるようになってからどのくらいの期間が経過しているかによっ
て、状況が異なるようです。いつから利用できるようになったかを付記してください。
(まだ、Internet に接続されておらず、利用できないという方もいらっしゃるかも
知れませんが...もし、Nifty Serve などでこのメールを読まれている方がおりまし
たら、”所属先では Internet が接続されていない、or X年X月接続予定で利用料
は...の予定、管理体制は...”等のメールでも結構です。)

総合大学では所属部署により利用料や管理体制が異なるところが結構ありました。も
し分かりましたら、”私の学部では...だが、他学部は異なる”とか”全学的に統一
されている”とかいう情報も大事ですので、回答に付け加えてくださると、助かります。

念のため、前の質問のメールを下に再録しておきます。


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From: akomatsuアットマークresearch.twmc.ac.jp
Date: Sat, 30 Mar 1996 14:28:36 +0900
Subject: [Jfly] インターネットのコスト

jfly メーリングリストの皆さま

internet の利用料金と管理体制のアンケートに多くの方が答えてくださりありがと
うございました。先日危なく E-mail まで止められかねない事態が生じました。東京
女子医大では国立大学と違って収支の改善に繋がらないことには動きが鈍い点があり
まして、なかなか正式な管理体制ができなくて困っております。今その対策をしてい
るのですが、どなたか、つぎの様なことをご存知でしたらお教えください。

ある企業がインターネットを導入するに当たり、コスト計算をしたのだそうです。そ
の企業では電話代が E-mail を利用することにより半額以下に押さえられる、という
のでインターネット導入に踏み切ったということです。

このようなコスト計算やインターネット導入の金銭的なメリットといったことについ
てご存知の方がいましたら、ぜひお教えください。新聞記事、雑誌記事等、どのよう
なものでも結構です。

小松 明
東京女子医科大学 第一生理学教室

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Date: Tue, 2 Apr 1996 09:01:34 +0900
From: tmurataアットマークrtcmain.rtc.riken.go.jp (MuraTa)
Subject: [Jfly] RE: インターネットのメリット

村田アットマーク理化学研究所です。
要件が少し違うのですが、日本DECにいるぼくの友人からの情報です。
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富士通も社内でWWWやMosaicを業務システムとして使っているようです。

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社内80箇所のWWWで情報共有(週間ダイヤモンド別冊'95.3.10)

WWW、MosaicとWAISを使用して社内のSEのために技術情報検索システム「FIND2」を
構築した。
・紙情報の使用が少なくなり年間3億円程度の節約を達成
・全国に散らばるSEが最新の情報を共有でき定量的評価は難しいが生産性がアップ
FIND2には情報公開の安全性の確保として、各情報の公開レベルを利用者認証システム
でレベル分けできる。また、情報には有料の物もあり半期に1度部署毎に清算し評価
の対象にしている。
もちろん、このシステムは顧客に販売していく方針。
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