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ハエを国際郵便や宅急便で送るとき


Date: Wed, 01 May 2002 12:46:12 +0900
Subject: [Jfly] elavベクター
From: Shuji Hanai

JFlyの皆様へ

どなたか、elavプロモーターに目的遺伝子を直結するP-vectorをお送りいただる方い
ませんでしょうか?(使用許諾が必要な場合の連絡先も含めて)

追伸 ショウジョウバエやDNAの海外とのやりとりでふと気になった事があります。
1,航空便ではX線検査でダメージを受けたりしないものでしょうか。
   炭疽菌テロで米国の一部では放射線殺菌装置まで導入されたとか
2,フェデックスはショウジョウバエを本当に扱わないのでしょうか?
   以前MLで話題になったとき問い合わせたらやはり扱わないとの返事でした。
   つい最近Exelixisでハエを頼んだら配達はフェデックスのみでした。
3,外国郵便の表書きに「Fruit Fly」はやめたほうが良さそうです。
   海外研究者とFruit Flyの話をしてたら、ミバエと勘違いされていました。
   英和辞書もミバエとなっているし、世間ではミバエが一般的なのでしょう。
   ミバエは恐ろしい害虫( http://www.nhk.or.jp/projectx/73/ )とかで、
   もし税関の人が「Fruit Fly」の表書きを見たら騒ぎになるかなと思いました。
---------------------------------------------------
Shuji Hanai Ph. D.
Dept. of Biochem. Inst. of Basic Med. Sci. Univ. of Tsukuba
1-1-1, Tennodai, Tsukuba, Ibaraki 305-8575, Japan
Phone; +81 298 53 3272, FAX; +81 298 53 3271
shanaiアットマークmd.tsukuba.ac.jp
花井修次
〒305-8575 茨城県つくば市天王台1-1-1
筑波大学 基礎医学系 生化学
電話:0298-53-3272, FAX:0298-53-3271
shanaiアットマークmd.tsukuba.ac.jp


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Date: Wed, 1 May 2002 18:21:13 +0900
From: "Murata, T (RIKEN BRC)"
Subject: [Jfly] Re: Shipment for abroad.

理研バイオリソースの村田です。
2月にUPS YAMATO Express (クロネコの海外宅急便)を使ってBacillus
stearothermophilus(好熱菌)のスタブをアメリカへ送りました。炭疽菌 (B.
anthracis)とおなじ属なので、勘違いからの入国拒否を心配していましたが、問題な
く到着したようです。また、その後、「生えない」という苦情は来ていませんので、
大丈夫だったようです。もちろん、Research use, in vitro study onlyと明示した
INVOICEを作成しましたので、大丈夫だったようです。DNAはEMSで送っていますが、
こちらも苦情は来ていません、というレベルでは心配ないようです。組換えアデノウ
イルスも送っていますが、生えないという苦情は来ていません。それより、組換えア
デノウイルス溶液が感染細胞の培養そのものなので、添加しているFBSが問題になり
(BSEと口蹄疫)、こちら側の血清輸入時の資料(試薬メーカーにいえばコピーをも
らえる)と、相手側のVET permitがないとアメリカには入国させてもらえない事態に
なっています。ヨーロッパ各国も同じ状況ですが、国によって厳しさはちがいます。
オーストラリアは生物の移動に関して以前から厳しく、従って受け取り側も心得てい
て、書類の準備はむしろ問題なくしてもらえました。
FedExは、IATA準拠の書類は依頼者が作成することが前提なので、DNAバンクでは使っ
ていません。DNAは郵便局からのEMS、ウイルスや菌はくわしいINVOICEが必要なので
UPS YAMATO Express、相手国の輸入許可が必要な場合やドライアイス利用の場合は
YAMATO UPS(クロネコだけど貨物の方)を利用しています。



//
Takehide MuraTa Ph. D.
DNA Bank, BioResource Center, RIKEN
Tsukuba Science City, Ibaraki 305-0074, Japan.
e-mail: tmurataアットマークbrc.riken.go.jp
HP: http://www.rtc.riken.go.jp/DNA/
phone: +81-298-36-3612, fax: +81-298-36-9120

>>>> Japanese Address <<<<
305-0074 茨城県 つくば市 高野台 3-1-1
理化学研究所 筑波研究所
バイオリソースセンター
村田 武英,研究員
//


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Date: Wed, 1 May 2002 12:32:23 -0700
From: yutaka nibu
Subject: [Jfly] elavベクター、Fedex について

University of California at BerkeleyのMike Levine研の二歩です。
本題の件でないのですが、 Fedexについてメールします。

アメリカからFedexでショウジョウバエを海外に送れます。今までに私は、フラン
ス、スウェーデン、イギリス、ドイツ、オランダに送ったことがあります。また、フ
ランスや Szeged Stock Centerからでもここに送ってくれます。なお、Fedexを使う
理由ですが、ここだけがボスのグラントにチャージできる着払いをしてくれるためで
す。

アメリカからFedexで送るときには、相手先の住所などを書き込む通常の
"international air waybill"以外に、"commercial invoice"という1枚の書類を付
けます。"commercial invoice"には、日付、自分の住所、相手先の国名、内容、重量
などの欄があります。で、内容には、"flies for research purpose"と書きます。こ
の"commercial invoice"がないとショウジョウバエを送ってくれません。
ちなみに、中身をごまかして"documents"と書いてハエを送ろうとしてもバレます。
Fedexは、中身をチェックしているようです。
では、ご参考まで。


>JFlyの皆様へ
>
>どなたか、elavプロモーターに目的遺伝子を直結するP-vectorをお送りいただる方い
>ませんでしょうか?(使用許諾が必要な場合の連絡先も含めて)
>
>追伸 ショウジョウバエやDNAの海外とのやりとりでふと気になった事があります。
>1,航空便ではX線検査でダメージを受けたりしないものでしょうか。
>   炭疽菌テロで米国の一部では放射線殺菌装置まで導入されたとか
>2,フェデックスはショウジョウバエを本当に扱わないのでしょうか?
>   以前MLで話題になったとき問い合わせたらやはり扱わないとの返事でした。
>   つい最近Exelixisでハエを頼んだら配達はフェデックスのみでした。
>3,外国郵便の表書きに「Fruit Fly」はやめたほうが良さそうです。
>   海外研究者とFruit Flyの話をしてたら、ミバエと勘違いされていました。
>   英和辞書もミバエとなっているし、世間ではミバエが一般的なのでしょう。
>   ミバエは恐ろしい害虫( http://www.nhk.or.jp/projectx/73/ )とかで、
>   もし税関の人が「Fruit Fly」の表書きを見たら騒ぎになるかなと思いました。
>---------------------------------------------------
>Shuji Hanai Ph. D.
>Dept. of Biochem. Inst. of Basic Med. Sci. Univ. of Tsukuba
>1-1-1, Tennodai, Tsukuba, Ibaraki 305-8575, Japan
>Phone; +81 298 53 3272, FAX; +81 298 53 3271
>shanaiアットマークmd.tsukuba.ac.jp
>花井修次
>〒305-8575 茨城県つくば市天王台1-1-1
>筑波大学 基礎医学系 生化学
>電話:0298-53-3272, FAX:0298-53-3271


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Date: Thu, 02 May 2002 19:28:00 +0900
From: TSUJIMURA Hidenobu
Subject: [Jfly] Re: [Jfly] elavベクター、Fedex について

東京農工大学の辻村です。

Fedex でハエは送れるかの件ですが、Fedexでは、animalは扱わない、
となっているようで、日本から外国に送る際も、「動物はだめです」といわれ
ました。問題は、ハエがanimal あるいは動物かということです。ちなみに、
biological material と書けば送ってもらえるようです。しかし、これには、
カッコして、Drosophila melanogasterと書き、
決して隠し たり、ごまかしたりしないことが重要だと思います。
先方から日本に送ってもらうのに、fruit flyとだけ書いて、日本の税関で
引っかかった経験がありますが、直接大学に電話がかかってきて、質問
されました。キイロショウジョウバエDrosophila melanogasterと書いてな
ければ、通すことができないとのことでした。注意が必要だと思います。
ちなみに、Bloomington centerからの郵便にはDrosophila melanogaster
(Insects)と書かれています。
ともかく、ごまかしたり、隠したりすることは厳に慎まなければならないと
思います。社会的な信用が大切で、この信用を崩すようなことになれば、
単に個人のことではなくジョウジョウバエ研究者全体に影響を与えること
になると思います。−−−−−−説教じみたことを言ってすみません。