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normal goat serumの熱処理


Date: Tue, 14 Jan 2003 19:10:18 +0900
From: TSUJIMURA Hidenobu
Subject: [Jfly] normal goat serumについて

農工大学の辻村です。

 抗体染色についての質問です。

 抗体による組織染色において、blockingのために、normal goat serumを
使いますが、抗体染色法の標準的なプロトコール集には、使用にあたっては、
血清を熱処理(非働化)した後、フィルター(0.2ミクロン)でこして、使用
するように書いてあります。この時の、熱処理の目的は何でしょうか。

 一般に、フィルター減菌したnormal goat serumが売られています。そこで
質問ですが、蛍光抗体染色の場合、これをそのまま使用できるのか、やはり、
熱処理が必要なのか教えていただけませんか。また、HRP染色の場合は
いかがですか?


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Date: Wed, 15 Jan 2003 09:03:51 +0900
Subject: [Jfly] normal goat serum について
From: Naoto JUNI

早稲田大学 従二です。

非働化、つまり補体を不活性することですが、

細胞培養に添加する血清は、補体系による細胞傷害を防ぐために
必須だと思いますが、抗体染色の時はどうなのでしょう?

抗血清をその道のエキスパートに外注したときに、注意書きとして、
前処理として非働化するのが一般的とありましたが。。。
それまで、その知識が無くて、自前で抗血清を作ったときは
そのまま使っていましたが、それ故に起こった問題に心当たりはありません。

もしかすると、組織標本に対しても補体系が細胞傷害を起こして、
morphologyに悪影響を与えたりするのでしょうか。

はっきりしない話ですみません。