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カルタヘナ議定書の施行にともなう各種整備


Date: Thu, 29 Jan 2004 21:50:46 +0900
From: "Murata, T (RIKEN BRC)"
Subject: [Jfly] カルタヘナ議定書(続) (3610)

皆様の機関での準備はよろしいでしょうか?

二種省令(案)意見募集結果は、環境省HPからダウンロードできます。
http://www.env.go.jp/info/iken/result/h151225a.pdf

理化学研究所 筑波研究所
バイオリソースセンター
遺伝子材料開発室 (DNA Bank)
村田 武英,先任研究員


Date: Fri, 30 Jan 2004 16:14:06 +0900
From: Shuji Hanai
Subject: [Jfly] カルタヘナ議定書(続) (3611)

花井@筑波大学です

> 皆様の機関での準備はよろしいでしょうか?

筑波大医学でも法律の施行で、説明会やら施設申請(既に指針で認められていた実験
室も法に即して再申請しないといけないとか)やら急に連絡がきた今日この頃です。

> 二種省令(案)意見募集結果は、環境省HPからダウンロードできます。
> http://www.env.go.jp/info/iken/result/h151225a.pdf

ちらちら読んで、不可解なことに気が付きました。
培養細胞(個体作成目的や細胞融合、ウイルス使用は規制)が抜けていますが、法律
は環境への拡散防止ということで理解できました。
ところが、従来の指針も残ると思いきや、上記pdfを見ると「指針のFAQは、法施行に
当たり指針が廃止されることから、基本的に無効となります」。
H14の指針は本当に消滅するのでしょうか?
法律でカバーされない部分(培養細胞にリポフェクションなど)はどこかで規制され
るのでしょうか? まあ、ウイルスベクターでも使わない限り培養細胞の遺伝子導入
には危険性を感じないので規制しなくても良いとは思いますが。

追伸
使うホストやベクター、遺伝子などを入力すると、規制レベルやレベルダウンの可否
などが一発で出てくるような判定プログラムかウェブツールがあれば便利と思います
が、そういう取り組みの話はありませんか?


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Date: Fri, 30 Jan 2004 23:11:31 +0900
From: "Murata, T (RIKEN BRC)"
Subject: [Jfly] カルタヘナ議定書(続) (3612)
[Jfly ML (3612)]

指針は消滅するようです。大臣確認実験を指針時代に申請していたところは、新
たに 申請し直さないと無効になるので、注意が必要です。うちは、増殖タイプの
組換えア デノウイルスを持っているので、申請書を書いているところです。

基本的に「ほったらかしで外来遺伝子をもったままうろうろできるもの」が対象
なの で、細胞は外れたようです。もっとも、遺伝子導入細胞を流しに捨てると菌
がプラス ミドを拾って組換え菌になるかもしれないので、きちんとオートクレー
ブをかけてか ら捨てましょう。「ほったらかしで外来遺伝子をもったままうろう
ろできる」けど、 人間は対象から外れています(遺伝子治療の場合)。

ハエの卵は遺伝子導入をしてほっておくと、幼虫になるので規制の対象になるの
は分 かりますが、マウスの卵も同じように規制になっているようです。

理化学研究所 筑波研究所
バイオリソースセンター
遺伝子材料開発室 (DNA Bank)
村田 武英,先任研究員


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Date: Fri, 13 Feb 2004 17:59:32 +0900
From: "Murata, T (RIKEN BRC)"
Subject: [Jfly] 「遺伝子組換え生物等規制法」の施行に関する情報 (3632)

皆様
以下は理研BRC と当DNA バンクがユーザーに対して流しているメールニュース記
事ですが、組換え体であるハエも遺伝子組換え生物等規制法の対象ですので、参
考として Jfly に投稿いたしました。
URL のみ投稿いたしますので、お時間の有る時にご覧下さい。

http://www.brc.riken.jp/lab/dna/ja/news/NWL040213.html

当バンクユーザー向けですので、クローンの提供を念頭に記事を作成していま
す。必要な情報のみ読み取って下さい。
悪しからず。

理研BRC
遺伝子材料開発室
村田武英


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Date: Wed, 09 Jun 2004 15:22:45 +0900
From: Satoshi Goto
Subject: [Jfly] カルタヘナ議定書による封じ込め施設 (3721)

皆さんご存じの通り、カルタヘナ議定書に伴って新たな法律が制定・施行されていま
す。それに伴って、我々の研究所では封じ込め施設の見直しをしています。

そのことについて、理研の村田さんに以前伺ったところ、以下のようなお返事をいた
だきました。もし差し支えなければ、他の研究室ではどのような対策をなさっている
のかお教えいただけませんか。

よろしくお願い致します。


「うちの安管はとくにうるさかったので、前室をつくりました。カーテンをつけるの

一番簡単と思います。ぼくは、長いカーテンを買ってきて、直接カーテンを天井に張
り付け、木の板で押さえていました。全部で1万円くらいでした。側面はかっこわる
いですが、ガムテープで壁に止めていました。長いカーテンでしたので、下は固定せ
ず床まで届いているというものです。洋服売り場の個室に入るとそこに出入り口があ
る、という趣でした。
パイプラックで枠だけの箱を作り、それにビニールシートを張って前室代わりにして
もいいかもしれません。

秋丸さんのところでは、間仕切りをいれて、前室を作っていました。脳研の三浦さん
のところでは、入ってすぐが顕微鏡室、その奥が飼育室で、顕微鏡室が前室として説
明されていました。これらはすべてカルタヘナ以前の話ですが。

トラップとしては夏にホームセンターで3000円くらいで売られている電撃殺虫器
を置いていました。

村田」

後藤聡
三菱化学生命科学研究所