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卵集め用のナイロン/金属メッシュ
Date: Mon, 10 Jul 95 21:02:37 JST
From: ttabataアットマークhgc.ims.u-tokyo.ac.jp
Subject: [Jfly] PCR and more
はじめまして東大分生研の多羽田です。最近、日本に戻って来ました。こちらでもハ
エを続けようと準備をしております。どうか宜しくお願いいたします。抗bGal抗体が
問題になっているようですが、アメリカではCappelもPromegaも(3年以上古いロッ
トでしたが)問題なく蛍光ラベルに使っておりました。これからの実験が心配になっ
てきました。
ところで本日は2つ質問があります。1つは、ラムダDASH or DASHIIをベクターと
して作成されたゲノミッククローンのインサートをPCRで増幅したいのですが、どな
たか良いプライマー、条件を御存知ではないでしうか。PCRで直接DIGラベルができれ
ばなお良いのですが。
もう1つは、ハエの胚を集める方法です。金属のメッシュでできた小さなバスケッ
トを用いておりましたが、入手先、型番など教えていただけないでしょうか。他に良
い回収方法があればお教えください。基本的なことで恐縮です。
多羽田 哲也
東京大学 分子細胞生物学研究所
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Date: Mon, 10 Jul 1995 21:44:19 +0900
From: itokeiアットマークfly.erato.jrdc.go.jp (ITO, Kei)
Subject: [Jfly] Egg Collection Mesh
>はじめまして東大分生研の多羽田です。最近、日本に戻って来ました。
はじめまして。強力なラボがセットアップできますよう期待しております。
> もう1つは、ハエの胚を集める方法です。金属のメッシュでできた小さなバスケッ
>トを用いておりましたが、入手先、型番など教えていただけないでしょうか。他に良
>い回収方法があればお教えください。基本的なことで恐縮です。
私はいつもナイロンメッシュを使っています。メリットは金網より柔らか
いので、胚をスパーテルですくうときにすりつぶしてしまわないという点、
ロートを使うのでメッシュをひっくり返してしまう危険が少ない点です。
用意するもの:
ナイロンメッシュ
(網の細かさは 200 〜 300 メッシュ。細かい(300)方が卵が網の
隙間にはまる危険がなく、集めやすい代わりに、餌のカスなどで詰
まりやすくなります。池田理化あたりの業者で買えると思います。)
口径8センチくらいの「粉体ロート」
(粉を通すために管部が直径1センチくらいあるロート)
輪ゴム
方法(というほどでもありませんが)
・ナイロンメッシュを4センチ角くらいに切る。
・粉体ロートの下にメッシュをかぶせ、輪ゴムで固定する。
(輪ゴムはなるべく深めにかける)
・卵を産ませたプレートをロートの上に持ち、水道水を弱くかけながら指
の腹でプレートをこする。
(卵の種類を書いたラベルをロートのはしにでも貼っておくとよい)
・卵はロートに入り、メッシュの部分に集まる。
・純水でかるくすすぐ。
・50cc Pyrex ビーカーに40ccほどさらし粉液を入れ、ロートを
立てて皮むき(50%だと室温4分)。
・純水ですすぐ。
・輪ゴムを管口の方に数ミリずらし、さらに純水ですすぐ。
(この操作でメッシュ中央部が下に盛り上がり、卵がここに集まる)
・輪ゴムをさらにずらし、メッシュをロートからはずす。
(メッシュは上部をゴムで閉じたキンチャク袋のようになる。)
・(キンチャク状態で上から水をかけると、卵がさらに下端部に集まる。)
・そのままの状態でちり紙、キムタオル等の上にメッシュを置き、水分を
速やかに除く。
(高分子吸収体のついたオシメ、ナプキンも効果的、この場合
サラットシートは無いほうが吸収がよい。)
・実体顕微鏡のステージ上にメッシュを広げる。卵はメッシュ中央付近に
集まっている(はず)。ステージは白より黒が見やすい。
・スパーテルや小さなメス(刃渡り7ミリほどの曲刃)をちりとりのよう
に持ち、その上に柄つき針で卵をかき載せる。
というようにやっています。
もっといい方法ご存じの方はいますか?
追伸:
金属メッシュの皿は、パラフィン切片の作製時に便利なので、型番等あ
れば私も知りたいです。(昔は自作していた記憶があります。)
伊藤啓@ERATO
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Date: Tue, 11 Jul 95 10:19:48 JST
From: Motojiro YOSHIHARA(KoudoSeiri)
Subject: [Jfly] Egg Collection Mesh
群大の吉原です。
卵集めについて、いとけい氏のやりかた、なかなか面白いですね。
私は堀田研時代のやりかたをアレンジしているのですが、ナイロンメッシュと
ステンレスメッシュの両方を使いわけております。
1)ナイロンメッシュについては、アクリルの筒の底にはったものを使用しています。
ただし、このやりかたは、そこからさらに移す場合は、多少不便ですので、いとけい方式
の方が賢いと思いました。でも、そのままビテリン膜を剥かずにlacZ染色をする場合など
は非常に重宝しています。
2)ステンレスメッシュは主に200番のものを使用し、ダニに対して卵洗いをするよb漠ネ
ときは100番を使っています。購入先は堀田研時代からの惰性で東京の原製作所
TEL03-3811-5082から買っています。作り方は、24穴のdishの穴(勿論他にもっとしっか
りしたものがあればそのほうがいい)にメスフラスコのふたなどでぎゅっとおしこんで
型をつくります。これは磯田さんや中尾さんのやっていたのをまねたように記憶してい
ます。100番のものは堅いので、手で折って適当な形をつくっています。
他にもっと賢い流儀でやっている方があれば、是非教えて下さい。
群馬大学行動生理 吉原基二郎