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ちょっと高い薬をハエに食べさせる方法
From: akomatsuアットマークresearch.twmc.ac.jp
Date: Tue, 3 Oct 1995 20:11:09 +0900
ちょっと高い薬をハエに食わせるときにどうしたら良いか、どなたか教えてください。
薬を水に溶かしてからCarolina Biological の餌に混ぜたのですが、管瓶に入れると
きにはもうペースト状になっていますので、困ってしまいました。杉山先生のように
個々の管ビンで粉と水を調合すればよいのでしょうが、薬とスペースを節約するため
に内径15mm の管瓶を使っているものですから、Carolina Biological の餌では管
瓶の中で混ぜ合わせるのも大変です。Sigma のはまだ試していませんが、Carolina B
iological の餌のように薄片状をしてはいないのですか?でも、個々の管ビンで粉と
水を調合するというのも、数が多くなると大変そうですね。
結局私は、薬を砂糖水に溶かしてティッシュペーパーに浸み込ませて与えたのですが
、何日も砂糖水だけでは問題がありそうです。何とか薬を餌といっしょに与えたいの
です。
小松 明
東京女子医科大学・第一生理
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Date: Tue, 3 Oct 1995 20:27:38 +0900
From: itokeiアットマークfly.erato.jrdc.go.jp (ITO, Kei)
幼虫に数時間薬を食わせるときは、イーストを水で練って、その中に薬をまぜて
投与してます。でも DNA や RNA 合成阻害剤をくわせるときは、イーストが使い
込んでしまうので、投与量が分からなくなります。イーストを事前に加熱変成し
ても、どの程度ちゃんと死んでるのかいまいち自信がない。。。
この餌はドロドロなので、成虫に投与するときはダメでしょう。
伊藤啓@えらと
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Date: Wed, 4 Oct 1995 11:58:50 +0900
From: isonoアットマークbiology.is.tohoku.ac.jp (Kunio Isono)
私の場合はそれほど高い薬をあげたことはないでピントはずれかも知れませんが、以
下の点が問題になると思います。
1. 薬が水溶性か、油溶性か
2. 酸化、分解などの安定性
3. 投与量のコントロール、または推定
1については、用いる溶媒により、啓さんのように水溶液で与えるか、別に用意
した固形培地の上に塗布するか、あるいは揮発性のものに溶かした後溶媒をとばすな
どして表面部分を用いるようにしたらいいと思います。
2については調整してから投与するまでの時間を出来るだけ短くするほかないの
ですが、抗酸化剤やその他安定化に役立つものを工夫するのもいいかもしれませんね
。投与後残した薬を回収して、構造変化がないかどうか調べる必要もあるかもしれま
せん。
3 お腹を減らした雌のハエは一時的に体重の約10%くらいの溶液摂取が可能
です。5%くらいのショ糖を加えると摂取量は飛躍的に上がります。定量的に評価す
る必要があるかどうか分かりませんが、個体レベルでも可能です。
磯野 邦夫 ( isonoアットマークbiology.is.tohoku.ac.jp)
東北大学 大学院情報科学研究科SKK棟