| Jfly ディスカッション |
Discussion Menu | Jfly Japanese Home Page | Jfly English Home Page
唾腺 in situ のシグナルが弱いときの対策3
Date: Mon, 15 Jul 1996 17:41:07 +0900
From: aigaki-toshiroアットマークc.metro-u.ac.jp (Toshiro Aigaki)
Subject: [Jfly] chromosome in situ
相垣@都立大です。chromosome in situ について教えて下さい。
hybridization して発色させたあとのバンドパターンがほとんど見えずに困ってい
ます。ビオチン化したプローブに対して、streptavidin-alkaline phosphatase conj
ugate、基質に BCIP、NBTを加えて青色の発色です。シグナルは見えますが、全体の
バンドパターンが極めて見づらいのです。ギムザでカウンターステイニングをやって
みましたが、さほど改善されません。
どなたかアドバイスをいただけたら幸いです。
Toshiro Aigaki
Department of Biology
Tokyo Metropolitan University
Phone:+81-426-77-2575
Fax:+81-426-77-2559
====================================
Date: Mon, 15 Jul 1996 20:42:58 +0900
From: SSUGIYAアットマークbio.nagoya-u.ac.jp (Shin SUGIYAMA)
Subject: [Jfly] chromosome in situ
名大の杉山です。同時に複数の標本を同じように処理し、染色しても染まるものと染
まらないものがよくあります。そのようなものは長時間染色しても染まりません。そ
ういう時は同じプローブで複数の標本を作るか、位相差光学系で観察してます。位相
差だと染色しなくてもバンドはわかるので、プローブの発色が悪いときはギムザ染色
せずに観察してます。ギムザ染色のためにシグナルがわからなくなったときも位相差
だと識別できます。
ところでギムザ液はちゃんと新しく希釈したものですか?Sigmaのは日持ちして調子
いいような気がしています。
====================================
From: tuemuraアットマークtake.biophys.kyoto-u.ac.jp
Subject: [Jfly] chromosome in situ
Date: Mon, 15 Jul 1996 22:17:00 +0900
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp
alkaline phosphatase、BCIP、NBTを加えて青色の発色の場合、ギムザ染色は
禁物ではないでしょうか。ギムザ染色は、HRP, DAB の発色と組み合わせた時のみ
有効だと思います。
私は、谷村先生のプロトコールを元に、DIG標識, alkaline phosphatase-BCIP-NBT
の発色でシグナルを検出しておりますが、カウンターステイニングはしておりません。
谷村さんをさしおいて厚かましいとも思いましたが、ご参考になればと思いメールを
出させて頂きました。
上村 匡
京都大学 理学部 生物物理学教室
〒606−01 京都市左京区北白川追分町
(電話)075−753−4195
(ファックス)075−753−4197
(メール)tuemuraアットマークtake.biophys.kyoto-u.ac.jp
====================================
Date: Tue, 16 Jul 1996 10:00:17 +0900
From: aigaki-toshiroアットマークc.metro-u.ac.jp (Toshiro Aigaki)
Subject: [Jfly] chromosome in situ
At 20:42 07/15/1996 +0900, tuemuraアットマークtake.biophys.kyoto-u.ac.jp wrote:
>alkaline phosphatase、BCIP、NBTを加えて青色の発色の場合、ギムザ染色は
>禁物ではないでしょうか。ギムザ染色は、HRP, DAB の発色と組み合わせた時のみ
>有効だと思います。
確かにシグナルが目立たなくなってしまうという問題がありますが、それ以前にバン
ドパターンそのものが良く見えないので困っています。杉山さんがおっしゃるように
、位相差で見えれば文句はないのですが、それもダメでした。標本が相当痛んでいる
という事でしょうか?
Toshiro Aigaki
Department of Biology, Tokyo Metropolitan University
Phone:+81-426-77-2575
Fax:+81-426-77-2559
====================================
Date: Tue, 16 Jul 1996 14:46:56 +0900
Subject: [Jfly] chromosome in situ
From: "Hatsumi, Machiko Sawa"
>位相差で見えれば文句はないのですが、それもダメでした。
>標本が相当痛んでいるという事でしょうか?
島根大学の初見です。
幼虫の飼育法、ステージ、唾腺の位置などによってバンドが壊れやすい染
色体、hybridizeしにくい染色体などあります。denaturationの前に、カバー
グラスを欠けないで位相差でチェックし、適当な太さがありバンドがすっき
り見える標本を用いるとよいと思います。
もう一点、ライツの顕微鏡では見えるバンドが、オリンパスの顕微鏡では
見えなかったりすることもあります。
澤 真知子(旧姓初見)
島根大学生物資源科学部生物科学科
ファックス 0852-32-6449,電話 0852-32-6434
====================================
Date: Tue, 16 Jul 1996 20:30:49 +0900
From: njuniアットマークfly.erato.jrdc.go.jp (Naoto JUNI)
Subject: [Jfly] chromosome in situ
ERATOの従二です。
>相垣@都立大です。chromosome in situ について教えて下さい。
>hybridization して発色させたあとのバンドパターンがほとんど見えずに困ってい
>ます。
この話題は、去年この場で取り上げられたことがあります。
Jfly ML discussion Archiveの中の
Techinical_Tips/9511salivary_in-situ をご覧下さい。
Naoto JUNI, Ph. D. 従二 直人
Yamamoto Behaviour Genes Project, ERATO, J.R.D.C.
c/o Mitsubishi Kasei Institute of Life Sciences