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28S rRNA のバンドが見えない?


Date: Wed, 13 Nov 1996 18:56:08 +0800
From: t-hamadaアットマークnms.ac.jp (tsuyoshi hamada)
Subject: [Jfly] DrosophilaのRNAについて教えて下さい。

今、Drosophilaの培養細胞とembryoからtotal RNAを調製しているのですが、得られ
たRNAを電気泳動してみると28S の位置にバンドが見られません。そして18S R
NAがだぶったような感じであらわれています。何人かの研究者に質問してみましたが
、おかしいと言う人と、DrosophilaのRNAはそういうものだと言う人がそれぞれいま
す。ちなみに同時に調製し、電気泳動したニワトリのtotal RNAは正常にあらわれて
います。調整法としてはAGPC法、CsCl超遠心法、LiCl沈殿法と試してみましたが変化
ありませんでした。
本当にDrosophilaのRNAとはこんなものなのでしょうか。それとも、取り方に何か問
題があり、RNAがデグっているのでしょうか。どなたか、ご存じの方がいらっしゃい
ましたら教えて下さい。

浜田 剛
日本医科大学薬理学教室
tel: 03-3822-2131(5277)
fax: 03-5814-1684
e-mail: t-hamadaアットマークnms.ac.jp


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Date: Wed, 13 Nov 1996 20:02:15 +0900
From: nishidaアットマークbio.nagoya-u.ac.jp (Yasuyoshi Nishida)
Subject: [Jfly] DrosophilaのRNAについて教えて下さい。

ショウジョウバエの28S rRNAは、maturationの過程でhidden brakeが入って18S位の
サイズになってしまいます。従って、18S付近に18Sと28Sの切断されたものが泳動さ
れることになります。この問題に関しては、1970年なかば頃に決着がつけられたと記
憶していますが、文献が必要であれば、ご連絡ください。古い文献ファイルを探せば
見つかると思いますが。

西田 育巧

Prof. Yasuyoshi Nishida
Division of Biological Science
Graduate School of Science
Nagoya University
Chikusa-ku, Nagoya 464-01
JAPAN.
Tel: 81-52-789-2472
FAX: 81-52-789-2511
e-mail: nishidaアットマークbio.nagoya-u.ac.jp


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From: tuemuraアットマークtake.biophys.kyoto-u.ac.jp
Date: Wed, 13 Nov 1996 21:23:08 +0900
Subject: [Jfly] DrosophilaのRNAについて教えて下さい。

RNA の回収法にもよりますが、回収した total RNA をチェックの目的で
0.7% agarose gel (TBE) に流すと、

Lamda HindIII marker の2.3kb と 2.0kb の間に一本、
2.0kb より少し短いところに一本、
さらに短いのが一本、
合計3本がメジャーに見えます。
28S 云々は気にしません。

上村 匡
京都大学 理学部 生物物理学教室
〒606−01 京都市左京区北白川追分町
(電話)075−753−4195
(ファックス)075−753−4197
(メール)tuemuraアットマークtake.biophys.kyoto-u.ac.jp


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Date: Thu, 14 Nov 1996 10:30:43 +0900
From: t-hamadaアットマークnms.ac.jp (tsuyoshi hamada)
Subject: [Jfly] DrosophilaのRNAについて教えて下さい。

DrosophilaのRNAについて質問した者ですが、回収法によっては28S RNAが現れること
もあるということでしょうか。お手数とは思いますが、もう一度教えてください。
浜田 剛
日本医科大学薬理学教室
tel: 03-3822-2131(5277)
fax: 03-5814-1684
e-mail: t-hamadaアットマークnms.ac.jp


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Date: Thu, 14 Nov 1996 10:40:52 +0900
From: t-hamadaアットマークnms.ac.jp (tsuyoshi hamada)
Subject: [Jfly] DrosophilaのRNAについて教えて下さい。

DrosophilaのRNAについて質問した者ですが、お手数とは思いますが、その文献を教
えて下さい。
私が個人的に質問した研究者のデーターでは、成虫から調製したtotal RNAでも28S R
NAが明確に出る人と、出ない人の両方がいたのですが、その点についてはいかがお考
えでしょうか。
浜田 剛
日本医科大学薬理学教室
tel: 03-3822-2131(5277)
fax: 03-5814-1684
e-mail: t-hamadaアットマークnms.ac.jp


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Date: Thu, 14 Nov 1996 14:39:03 +0900
From: nishidaアットマークbio.nagoya-u.ac.jp (Yasuyoshi Nishida)
Subject: [Jfly] DrosophilaのRNAについて教えて下さい。

文献をお知らせします。
1) B. R. Jordan (1975) : Demonstration of intact 26S ribosomal RNA
molecules in Drosophila cells. J. Mol. Biol. 98: 277-280.
(RNAの加水分解の恐れのある熱変性ではなく、ureaを用いて、合成直後はintactで
あるが、maturationの過程で半分に切断されることを示した論文です)

2)P. L. Wollenzien et al. (1978). Structure of psoralen-crosslinked
ribosomal RNA from Drosophila melanogaster. Pro. Natl. Acad. Sci. USA. 75:
1642-1646.
(psoralen-crosslinkしたrRNAを電顕で観察して、約2400と2000ヌクレオチドの2つ
のフラグメントに切断される場所にhairpinが形成されていることを示した論文です)

従って、D. melanogasterでは、RNAを抽出して、ちゃんと変性して電気泳動すると、
28Sのバンドは検出されることはないはずです。ただし、Drosphilaでも種によって
hidden breakのないのも報告されていたように記憶していますが、あまり良く覚えて
いません。

以上、お役にたてば幸いです。

西田 育巧
Prof. Yasuyoshi Nishida
Division of Biological Science
Graduate School of Science
Nagoya University
Chikusa-ku, Nagoya 464-01
JAPAN.
Tel: 81-52-789-2472
FAX: 81-52-789-2511
e-mail: nishidaアットマークbio.nagoya-u.ac.jp