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Mac 用電子メールソフト Eudora(1.3.7以前)のハングアップ対策


Date: Mon, 25 Nov 1996 15:24:21 +0900 (JST)
From: itokeiアットマークfly.erato.jst-c.go.jp (ITO, Kei)
Subject: [Jfly] ADMIN : When Eudora hangs...
MIME-Version: 1.0

先週末 Jfly を通じて流れたメールの中に、旧バージョンの Eudora では
読めないものがあったようです。この場合、メール読み込み時に Eudora
がハングしてしまい、以後届いたメールも読むことが出来ません。対処法
をお知らせしますが、本当に困っている人はこのメールすら読めない状況
にあるはずですので、お近くの Jfly メンバーで困っている方がいらした
ら、教えてさしあげて下さい。
(このメールを読んでも何のことか分からない人は、近くにいる詳しい人
 やってもらって下さい。)

===原因===

旧バージョンの Eudora (1.3.7以前)は、メールのヘッダーに 255 字を
越える行があると、サーバーからメールを読み込む際にハングする。最新
バージョン(1.3.8.5)ではこのバグは解決されている。また Unix のメー
ルリーダーでは、このようなメールも問題なく読める場合が多い。

非常に希なケースだが、ヘッダー中の received from ..... 行は 255字を
越えることがある。こういうメールがサーバーにやってくると、以後
Eudora はメールをサーバーから読み込もうとするたびにハングしてしま
い、それ以後届いたメールを読むことが出来ない。


===解決法===

1:
まず最新バージョンの Eudora (Eudora J 1.3.8.5 か Eudora Pro) を入手
して インストールする。

入手先の例:
  FTP サーバー:ftp.u-tokyo.ac.jp
  ディレクトリ:/pub/Mail/eudora
  ファイル名 :Eudora-J1385.sit.hqx

2:
メールサーバーの popper プロセスを kill する。

Eudora はメール読み込み時にサーバーの popper というソフトを利用する
が、メール読み込み中にハングしてしまうと、このソフトがきちんと終了し
ないことがあり、こうなると以後サーバーはメール読み込みを受け付けなく
なる。

  ==やりかた==:(Unix 経験者と一緒にやりましょう。)
  1:メールサーバーにログインする。
  2:「ps -ale 」とタイプして、リターンキーを押す。
  3:現在サーバー上で走っているソフト(プロセス)の一覧が出る。
  4:popper という名前のプロセスで、自分の user ID のものを見つける。
  5:このプロセスの ID 番号(PID)を確かめ、「kill 、スペース、PID番号」
    とタイプして、このプロセスを強制終了する。

3:
最新バージョンの Eudora を起動して、メールを読み込む。

#:ハングアップの際に、Eudora の方の書簡箱の「受信簿」(In mailbox)
  壊れてしまうことがあります。これを直すには、
  1:「受信簿」と「受信簿.toc」(In と In.toc)のファイルのコピーを作る。
    (以下に失敗した場合のバックアップ用)
  2:エディタ(SympleText, Edit7, YooEdit など)で「受信簿」のファイル
    を開いて、末尾付近を削除。必ず最後の行の下にもう一つ改行コードがあ
    るように。(たいていこの辺が壊れている。)

以上


===旧バージョン Eudora を使ったままでの解決法===

何らかの事情で最新バージョンを利用できない場合は、メールを読み込む前に
サーバーの元のファイル(メールスプールファイル)からエラーを引き起こす
ヘッダー行そのものを消してしまえば、旧バージョンでも問題なく読めます。
(ユーザーの管理外のディテクトリにアクセスするので、必ずサーバー管理者
 にやってもらうか、許可を得てやって下さい。操作に失敗してキャンパスの
 メールシステム全体を麻痺させても責任はおえません。)

1:
到着したメールの保存場所はシステムによって異なるが、
/var/mail や /var/mail/spool などにある場合が多い。
この中の
 username のファイル(たとえば itokei)か、それが空ならば
 .username.pop ファイル(たとえば .itokei.pop)
をエディタ(vi, emacs, mule, etc.)で開く。

2:
255 字を越えていそうな行を探し、行頭の Received: から行末まで削除。

(c50208アットマークecc-xs56.komaba.ecc.u-tokyo.ac.jp [157.82.48.36]) by
mail.komaba.ecc.u-tokyo.ac.jp (8.6.9+2.4W/3.3W) with ESMTP id
LAA19908 for ; Fri, 16 Feb 1996
11:48:20 +0900

のように、行頭が空いている行は、前の行とつなげてひとつと認識されるの
で、この合計が 255 字を越えていそうな場合(上の例は越えていて、実際にこれで
Eudora がハングした例)は、これ全体を削除する。

3:
未終了の popper プロセスを kill して、Eudora から再度メールを読み込む。



伊藤@えらと