Jfly ディスカッション


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pGMR vector (glass binding site) を使ったスクリーニング


Date: Mon, 16 Feb 1998 20:38:29 +0900
From: akimaruアットマークrtc.riken.go.jp (Hiroshi Akimaru)
Subject: [Jfly] pGMR transformantについて

J-Flyの皆様:

glass binding site (pGMR vector)を利用して、任意の遺伝子をeye-discで
強制発現させるtransformantを作成された方、また、Bloomingtonの
deficiency kitで、そのtransformantのphenotypeをsuppress/enhance
するmutant screeningをやられた方にお願いがあります。当研究室で、この様な
screeningを行ってdeficiency kitの中にいくつか当たりらしきものを
見つけ出したのですが、glassの活性や発現に影響を与えるdeficiency mutantも、
このscreeningに入ってくるので、それを除外したいと思っています。
そこで、1-2copyでphenotypeが出るlineをお持ちで、コントロールとして
使わせて頂ける方、或いは、実際にscreeningを行って、得られたdeficiency
regionの情報を提供しても良いという方がいらっしゃいましたら、御連絡下さい。
宜しく、お願いします。


理研 筑波センター
分子遺伝
秋丸


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Date: Mon, 16 Feb 98 21:15:39 +0900
From: okanoアットマークnana.med.osaka-u.ac.jp (Hideyuki Okano)
Subject: [Jfly] pGMR transformantについて

理研 秋丸様

私たちの研究室においては、GMR-argosのdominat enhancer とsupressorのF1 screen
ingを行なっております。
手法としては、EMS mutagenesisおよびdeficiency kitを用いてscreeningしております。

私たちも、glassやTAF以外にもtransgeneの発現に影響するであろうlocusを排除する
ために、sevE-argosで2ndary screeningを考えていましたが、同様のscreeningを行
なった方との情報交換を是非行ないたと考えていました。 CyO および TM3, Serに1
copyのGMR-argosの挿入のあるline でしたら、deficiency kitを用いたscreeningの
結果と合わせてすぐにお送り致します。

                  岡野栄之

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Hideyuki Okano, M.D., Ph.D.
Professor
Department of Neuroanatomy
Biomedical Research Center
Osaka University Medical School
2-2 Yamadaoka, Suita, Osaka 565 Japan
Phone 81-6-879-3581
FAX 81-6-879-3589


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Date: Tue, 17 Feb 1998 09:11:37 +0900
From: Yasushi Hiromi
Subject: [Jfly] pGMR transformantについて

私も岡野さんと同じく、

(1) 同じeffectorを異なるpromoterにつないだtransgene、及び
(2) 同じresponseを引き起こす別のeffector

でcounter screen するというstrategyです。もしショウジョウバエ研究者のために
一仕事しようというおつもりなら、GMR-nuclear lacZ, GMR-luciferase を持ってい
ます。この目的に使ったことはありませんが、どちらもsingle disc で定量可能です
。後者をmorphogenetic furrow の後ろで発現している他のlacZ strain と組み合わ
せ、beta-galとluciferaseを同時定量することにより、furrow の位置に由来する個
体差を normalize する事ができます。同時定量にはTropix社がだしている
Dual-Lightというkitが使えます。

ところで、beta-galの活性を殺さずにluciferaseを失活させる方法、もしくは
luciferase活性を殺さずにbeta-galを失活させる方法、をご存じの方がいらっしゃれ
ば、お教え下さい。luminometerを使わずに、時間反応の遅い機械(例えば
BoehringerのLumino Imager)でbeta-galとluciferaseを同時定量したいので、第2
の酵素の基質を入れる前に第1の酵素を失活させたいのです。

〒411-8540 静岡県 三島市 谷田 1111
国立遺伝学研究所
広海 健
電話:0559-81-6767
FAX:0559-81-6768
e-mail:yhiromiアットマークlab.nig.ac.jp