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第二染色体で胚初期から使える lacZ バランサー?


Date: Thu, 5 Nov 1998 16:42:31 -0500 (EST)
From: mihoアットマークsunspot.nci.nih.gov (Miho Matakatsu)
Subject: [Jfly] 第2染色体のlacZ balancer

J-flyの皆様。
第2染色体のlacZ balancerでembryo
genesisの初期から使えるものを御存じありませんでしょうか?
CyO,ftz-lacZ以外に。

最近、DNA dyeにMolecularProbes社から売られているSYTO-24を使っています。
Ex490nm, Em515nmでFITCと同じフィルターで検出できます。最近のDevelopmentの
論文でK.Moses研のデータがみれます。

J. P.Kumar, M. Tio, F. Hsiung, S. Akopyan, L. Gabay, R. Seger, B.-Z. Shilo
and K. Moses, Development 125, 3875-3885.

eyediscではRNaseA処理をしてから2.5マイクロMで私はつかってますが、これでも
強すぎます。

UVレーザーを搭載していない共焦点レーザー顕微鏡で、RhodaminePhallodinを使
いたいときや、トリプル染色のとき手持ちの抗体の組み合わせでGreenchannelし
かDNA用に空いていないときなど。(赤外レーザーを搭載していればDNAdyeに
TOTO-3を使うこともできます。)fixしたeye discではSYTO-24はきれいにDNAを染
色しましたが、yeastではDr.MichelLechten(9月末に遺伝研でセミナーをしたら
しい。同じコリドールにいます。)がlive cellでつかったところ、あっという間
に退色してしまったそうです。

もし使い道があったらお試しください。

SYTO-24 Cat# S-7559 (MW. 78.13 5mM solution in DMSO )
TOTO-3 Cat# T-3604 (MW. 1354.85 1mM solution in DMSO, Ex642nm, Em660nm)


御挨拶が遅れましたが、9月末に遺伝学研究所の林先生の研究室から、NIHに移りま
した。Dr. Barbara Thomasの研究室でeye discをモデルにcell cycle
の研究に着手しました。
次ぎのシアトルでのfly meetingでまたお会いできるのを楽しみにしています。
では


Miho Matakatsu (亦勝ー田中 実穂)
Laboratory of Biochemistry , National Cancer Institute, NIH
Bldg. 37, Rm. 4C17
37 Convent Dr. MSC 4255
Bethesda, MD 20892-4255
tel: (301) 435-2815  fax: (301) 402-3095
e-mail: mihoアットマークsunspot.nci.nih.gov


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Date: Fri, 6 Nov 1998 09:08:40 +0900
From: Yasushi Hiromi
Subject: [Jfly] 第2染色体のlacZ balancer


初期:CyO, hb/lacZ (昔, Michael Weir からもらったけれど、もう持っていない)

中期:CyO, ftz/lacZ 
(一般に出回っているのは、Nipam Patelが1987年頃に作った CyO, P[ftz/lacB]。
このconstructはftz upstream element を含んでいないので、striped pattern を
見るには不適。extended germband stageを見るなら、郷正博さんが作った
CyO, P[ftz/lacC] がよい。)

ftz/lacZの入ったbalancer chromosome は第2、第3ともに、私の知っているだけ
でも2種類ずつあります。使用する人がoriginal notation を改変することが多いので、
stock center に寄贈されているストックに実際にどのconstructが入っているのかを
判断することは非常に困難です。注意して下さい。

balancer construct made by

FM7c P[ry[+]; ftz/lacC] Peter Gergen

CyO P[ry[+]; ftz/lacB] Nipam Patel

CyO P[ry[+]; ftz/lacC] Masahiro Go

TM3, Sb P[ry[+]; ftz/lacC] Steve Crews

TM3, Sb P[ry[+]; UPHZ50T] Yasushi Hiromi

最後のbalancerに入っているconstructは、blastodem期にftz second stripeのみが
強くでるというatypicalなパターンで発現します(Cell 50, 963-974, 87 )。original
notationはTM3, Sb, betaT8です。このbalancerはftz/lacZ 発現パターンを調べる実験
においてmutant embryoを同定する、という特殊な目的のために作ったもので、ほとんど
外に出したことがありません。Bloomingtonstock center にT8 の名の付いたftz/lacZ
balancer を持つストックがかなりありますが、ひょっとしたら間違っているかもしれませ
ん。


〒411-8540 静岡県 三島市 谷田 1111
国立遺伝学研究所
広海 健
電話:0559-81-6767
FAX:0559-81-6768
e-mail:yhiromiアットマークlab.nig.ac.jp


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Date: Fri, 6 Nov 1998 12:08:40 +0900
From: yyagiアットマークmayqueen.f.u-tokyo.ac.jp (Yoshimasa Yagi)
Subject: [Jfly] 第2染色体のlacZ balancer


>>J-flyの皆様。
>>第2染色体のlacZ balancerでembryo
>>genesisの初期から使えるものを御存じありませんでしょうか?
>>CyO,ftz-lacZ以外に。
>
>初期:CyO, hb/lacZ (昔, Michael Weir からもらったけれど、もう持っていない)

これは、以前に林研で使いました。発現はin situでしか見ていません。
正確にいつから発現が観察できるかまでは見てませんが、ちゃんと発現してました。

八木克将 Yagi, Yoshimasa
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