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液体窒素容器中でのcryogenic tubeでの細胞保存方法


Date: Sat, 3 Jul 1999 23:07:05 +0900 (JST)
From: biologyアットマークgipwc.shinshu-u.ac.jp (Masahiko Sakaguchi)
Subject: [Jfly] Cell strage in a liquid nitrogen tank

JFLYの皆様。はじめまして。信州大学教育学部の坂口と申します。実は液体窒素細胞
保存容器中でのcryogenic tubeでの細胞保存方法について、皆様にお聞きしたいこと
があります。

調べた限りのcryogenic tube(Nunc,Iwaki,Falcon,フナコシ扱い品)はすべて液体窒
素気相(-190℃)での使用をすすめており、液相中(-196℃)につけての使用はやめ
てくれと書いてあります。液体窒素がチューブ内に侵入し、コンタミやバイオハザー
ドを起こしたり、室温に取り出した時に激しく気化し破裂する可能性がある、またチ
ューブの耐温性能が気相(-190℃)までしか保証できないとのことの様です。ところ
が大抵の液体窒素細胞保存容器付属のキャニスター(筒)は底が網目になっており、
液体窒素が中に侵入するようになっています(満タン時はほぼ上までいっぱい)。そ
うするとcryogenic tubeが液相につかることになりますが、皆さんはどうしておられ
ますでしょうか?院生時代はなにも考えずにハイブリドーマをNuncのチューブにいれ
、液相につけてたのですが特に問題はなかったのですが(あっても気付かなかった?)。

特に気にしてない、特別に工夫しているなどお聞かせいただければ幸いです。小生、
お金があまりないのと、停電が頻繁におこるため、-70℃フリーザー購入をあきらめ
、液体窒素細胞保存容器でコンピテントセル他の大腸菌を凍結保存しようと思ってい
ます。アドバイスいただければ幸いです。
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坂口雅彦
〒380-8544 長野市西長野
信州大学 教育学部 理科教育 生物

Masahiko Sakaguchi,
Shinshu University, Faculty of Education,
Nishinagano, Nagano, 380-8544 JAPAN
Tel  026-238-4124 (Direct)
FAX 026-232-5144
E-mail: biologyアットマークgipwc.shinshu-u.ac.jp
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Subject: [Jfly] Cell strage in a liquid nitrogen tank
Date: Mon, 5 Jul 99 10:57:47 +0900
From: Yasumitsu Takagi

高木@福岡歯科大です。


tubeを液相に浸けていても『実質的』には『ほとんど』問題はありません。ただし
汚染や破損の可能性は0ではないので注意は必要です。私も同じ疑問をかつて直接
業者にぶつけましたが、そのときの返答の歯切れの悪さから、業者としてはもしも
の時に責任がとれないのでそのような表現をしているのだなと推察しました。周囲
の人も液相保存をしています。

もしも絶対に気相しか使用できないなら、ほとんど数日間隔で少量の窒素を継ぎ足
し続けるか、大型の細胞保存容器に自動検知器やら自動注入器を付属させて数百万
円のシステムとなります。

ただ使用するtubeはシリコン付きのモノ(Nunc #377267 など)がより安全性は高い
でしょう。

高木康光

福岡歯科大学・助教授
学術フロンティア研究センター
(〒814ー0193)
福岡市早良区田村2ー15ー1
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