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点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
Date: Wed, 16 Aug 2000 08:53:05 +0900
From: biologyアットマークgipwc.shinshu-u.ac.jp (Masahiko Sakaguchi)
Subject: [Jfly] 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
JFLYの皆様。信州大教育の坂口です。
点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在について教えていただけないでしょ
うか?
1.オーソドックスな方法を完全には理解できていません。劣性変異系統との交配によ
る遺伝子座決定-欠失染色体との相補性検定による絞り込み-染色体歩行-cDNA解析、
、:ゲノム全塩基配列決定でだいぶ楽になったのでしょうか?
2.SSCP(single strand conformation polymorphism)法というのをGuanら(PNAS,97,
8122,2000)のmud cloningの論文で見ました。
3.AFLP(amplified flagment length polymorphism)法:98年発生生物学会(熊本)の
飽和突然変異のシンポジウム予稿集で、古谷-清木さんがゼブラフィシュでの話しと
して紹介されているようです(行ってないので中身はしりません)。PubMed検索では
AFLP and Drosophilaでは何も検索されなかったのですが、ショウジョウバエでやっ
た例はあるのでしょうか?
そのほか、有効な方法は開発されてるのでしょうか?
またまた初歩的質問ですいませんが、よろしくおねがいします。
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坂口雅彦
〒380-8544 長野市西長野
信州大学 教育学部 理科教育 生物
-----------------------------------------------------
Masahiko Sakaguchi, Ph.D.
Department of Biology, Faculty of Education,
Shinshu University,
Nishinagano, Nagano, 380-8544 JAPAN
Tel 026-238-4124 (Direct)
FAX 026-232-5144
E-mail: biologyアットマークgipwc.shinshu-u.ac.jp
www: http://msakaguchi.shinshu-u.ac.jp/
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Date: Fri, 01 Sep 2000 14:01:10 +0900
Subject: [Jfly] 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
From: Naoto JUNI
早稲田大学 従二です。
最近は、starting materialがエンハンサートラップ法によって生じたP因子挿入変異
体、クローニングはゲノムプロジェクトの成果をいただき、というパターンが多いよ
うで、EMS変異から原因遺伝子を追いかけるという仕事にはなかなかお目にかからな
いようです。
up-to-dateな方法はわかりませんが、私が学生の頃に読んでいた、複眼形成や体軸形
成などの論文の中では、genetical mapping、deficiencyとの相補性検定まではその
通りとして、その先は、P因子をとばしてalleleを作出して、transposon tagging
でcloningするという手がよく使われていました。つまり、オリジナルの変異
がLoss-of-functionのときは、それを相補しないP因子挿入変異をスクリーニングし、
Gain-of-functionのときには、オリジナルの変異体のなかでP因子を転移させ、
revertant(実際はLOFのP因子挿入alleleをつくることになる)をスクリーニングす
るのです。実際問題、遺伝学的に範囲をせばめても、walkingや塩基配列の決定だけ
で、point mutationの原因遺伝子を同定するのはなかなか困難でしょう。
むかしに比べ今では、stock centerにdeficiency kitや、いろいろなlocus のP因子
挿入のcollectionがそろっていたり、ゲノムプロジェクトの情報や材料が充実してき
ている、というような点でずいぶんやりやすくなっていると思います。解析の初期に
かかる手間はずいぶん軽減されたでしょう。一方、解析済みの変異や遺伝子の数が比
べものにならないくらい多くなっていますので、これから調べようとしているものが、
既知のものである可能性も非常に高いでしょう。ですから、遺伝学的にlocusの見当
が付いた段階で、真っ先に、そこいら辺に位置する既存の変異体(P因子挿入も含め
て)と相補性検定をしてみるべきでしょう。既知のものにあたれば、情報や材料が利
用できるでしょうし、そうでなくても、原因遺伝子を追いつめていくのに有用でしょ
う。
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従二 直人 じゅうに なおと
早稲田大学 人間科学部 人間基礎科学科 遺伝学教室(山元研究室 東伏見)
〒202-0021 東京都 保谷市 東伏見2-7-5
JUNI, Naoto, Ph.D.
Yamamoto Lab. at Higashifushimi
Dept. of Genetics, School of Human Sciences, Waseda University
Address: 2-7-5 Higashifushimi, Hoya-shi,Tokyo 202-0021, Japan
Phone: (81) 424-50-5824 Fax: (81) 424-50-5825
e-mail: njuniアットマークmn.waseda.ac.jp
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Date: Sat, 2 Sep 2000 16:21:53 +0900 (JST)
From: biologyアットマークgipwc.shinshu-u.ac.jp (Masahiko Sakaguchi)
Subject: [Jfly] 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
従二 様。ありがとうございました。
>つまり、オリジナルの変異
>がLoss-of-functionのときは、それを相補しないP因子挿入変異をスクリーニングし、
Pの転移系統では、なかなかLoss-of-functionの系統がとれないと本には書いてあり
ますが、あるていどEMS変異遺伝子座の場所がわかっていれば、その付近に転移したP
系統を集めて、「オリジナルの変異がLoss-of-functionのときは、それを相補しない
P因子挿入変異」が簡単にとれるのでしょうか?
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Netmeetingできます!ご連絡を!
坂口雅彦
〒380-8544 長野市西長野
信州大学 教育学部 理科教育 生物
Tel 026-238-4124 (Direct)
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E-mail: biologyアットマークgipwc.shinshu-u.ac.jp
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Masahiko Sakaguchi, Ph.D.
Department of Biology, Faculty of Education,
Shinshu University
Nishinagano, Nagano, 380-8544 JAPAN
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Date: Tue, 05 Sep 2000 18:27:02 +0900
Subject: [Jfly] 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
From: Naoto JUNI
早稲田大学 従二です。
どういう文脈で「Pの転移系統では、なかなかLoss-of-functionの系統がとれない」
とその本に書いてあったのか、ちょっと解せないのですが。。。現に、P因子の挿入
によって起こる変異のほとんどはLOFですよね。想像するに、「partial LOF(または、
hypomorph)に比べ、complete LOF(または、 amorph, null)が取れることが少ない」
ということか、「Pが挿入する場所に選り好みがあるために、欲しい変異体がなかな
か取れないことがある」という意味ではないかと思います。
この場合、nullであろうとhypomorphであろうと、P挿入アリルなら基本的に目的は達
するはずです。hypomorph 中には、その遺伝子のcoding regionから非常に離れた P
因子挿入によって起こっていて、どの遺伝子が関与しているのか見極めるのがやっか
いな場合もあるかもしれません。その点、nullならば、P因子がばっちり coding
regionに挿入しているかもしれない、、、という意味ではの理想的でしょうけれど。
P因子が挿入する場所に好みがある(遺伝子の転写開始点付近に挿入しやすい傾向が
ある)のは、現象としてよく知られていることですが、決してそういうところに「し
か」挿入しないわけではないし、そのような挿入が重篤な変異を起こさないというわ
けではないことも指摘しておきたいと思います。
最近では、reverse geneticsで、既存の変異体のなかった遺伝子の変異を、P因子
のlocal hopなどを利用してとるというようなことも、特殊な手法ではなくなってき
ているようです(すでに、複数の書籍にマニュアルを見ることができます)。それを
考えれば、どのようなphenotypeがスクリーニングの指標に使えるかということにも
よりましょうが、オリジナルの変異に対して新しいアリルを取るという方が、はるか
に容易だとおもいます。「簡単にとれる」なんて、安請け合いはできませんが。。。
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従二 直人 じゅうに なおと
早稲田大学 人間科学部 人間基礎科学科 遺伝学教室(山元研究室 東伏見)
〒202-0021 東京都 保谷市 東伏見2-7-5
JUNI, Naoto, Ph.D.
Yamamoto Lab. at Higashifushimi
Dept. of Genetics, School of Human Sciences, Waseda University
Address: 2-7-5 Higashifushimi, Hoya-shi,Tokyo 202-0021, Japan
Phone: (81) 424-50-5824 Fax: (81) 424-50-5825
e-mail: njuniアットマークmn.waseda.ac.jp
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on 9/2/00 4:21 PM, Masahiko Sakaguchi at biologyアットマークgipwc.shinshu-u.ac.jp
wrote:
> 従二 様。ありがとうございました。
>
>> つまり、オリジナルの変異
>> がLoss-of-functionのときは、それを相補しないP因子挿入変異をスクリーニングし、
>
> Pの転移系統では、なかなかLoss-of-functionの系統がとれないと本には書いてあり
> ますが、あるていどEMS変異遺伝子座の場所がわかっていれば、その付近に転移したP
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Date: Wed, 6 Sep 2000 14:28:59 +0900 (JST)
From: fukatsuアットマークnibh.go.jp (Takema Fukatsu)
Subject: [Jfly] 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
従二様
深津武馬@工業技術院・生命工学工業技術研究所です。
素人の質問ですいませんが・・・
>最近では、reverse geneticsで、既存の変異体のなかった遺伝子の変異を、P因子
>のlocal hopなどを利用してとるというようなことも、特殊な手法ではなくなってき
>ているようです(すでに、複数の書籍にマニュアルを見ることができます)。
このlocal hopという方法もしくは現象の原理と文献など御教示いただけると嬉しい
です。
深津 武馬
通商産業省 工業技術院 生命工学工業技術研究所
生物反応工学部 生物化学工学研究室 主任研究官
昆虫寄生共生微生物グループリーダー
〒305-8566 茨城県つくば市東1−1
E-mail: fukatsuアットマークnibh.go.jp
Tel. 0298-61-6087 Fax. 0298-61-6080
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Date: Wed, 06 Sep 2000 17:03:54 +0900
Subject: [Jfly] 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
From: Naoto JUNI
早稲田大学 従二です。
P因子が転移するとき、もとの挿入点に近いところに再挿入しやすいという現象のこ
とをLocal transposition (Local hopping) と言います。文献によると、元の挿入点
から約100 kb以内に再挿入する確率は、それ以外の場所に再挿入する確率の数十倍だ
そうです。これを利用して、ねらいの遺伝子に比較的近いP挿入を再転移させてやる
ことで、欲しいP因子挿入変異を高確率で得ようというのが戦略です。
Local transpositionは、
J. Tower et al. (1993), Genetics 133: 347-359
P. Zhang et al. (1993), Genetics 133: 361-373
に、報告されています。
これを利用したmutagenesisの実際に関しては、
Drosophila melanogaster: Practical Uses in Cell and Molecular Biology
ed. L. S. B. Goldstein and E. A. Fyrberg, Academic Press (1994)
Drosophila: A Practical Approach (second edition)
ed. D. B. Roberts, Oxford University Press (1998)
のなかに、詳しく述べられています。
*****
従二
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Date: Fri, 8 Sep 2000 01:29:43 +0900
From: "ITO, Kei"
Subject: [Jfly] 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
At 6:27 PM +0900 00.9.5, Naoto JUNI wrote:
> P因子が挿入する場所に好みがある(遺伝子の転写開始点付近に挿入しやすい傾向が
> ある)のは、現象としてよく知られていることですが、決してそういうところに「し
> か」挿入しないわけではないし、そのような挿入が重篤な変異を起こさないというわ
> けではないことも指摘しておきたいと思います。
この話からちょっと脱線しますが、ご存じの方も多いと思いますが、アメ
リカは、ポストゲノムプロジェクトの一環として計画していた、2万系統
余りの P [GAL4] 挿入系統の作成を、やめたそうですね。理由として、P
因子が挿入する場所に好みがあるということだけでなく、現在使われてい
る「white 遺伝子を P カセットの中に一緒に組み込んでマーカーにする」
方法では、ゲノム中の挿入部位によってはうまく眼で white 遺伝子が発
現せず、P 因子が存在するにも関わらず眼がきれいに赤くならないので、
系統として確立できないという欠点を考慮したと聞いています。つまり、
ゲノムには
1:P 因子が挿入されることがあり、そこに挿入があれば眼で white 遺伝
子が発現する
2:P 因子が挿入されることがあるが、そこに挿入があっても眼で white
遺伝子が発現しない
3:P 因子がほとんど挿入されない
の3種の領域があり、1:に関しては、これまでに樹立されている系統で、
ほぼ飽和できてしまっている、との判断なのだと思います。(詳しい方、
間違っていたら教えて下さい。)
3:が全ゲノムのどの程度を占めるのかは議論の余地があるでしょうが、
2:については、「眼で white を発現させる」以外のマーカーを組み込
んだ P 因子を作れば、これまで作られていなかった座位の挿入変異もまだ
取れる可能性が残っているのでしょう。
いとうκ
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From: "Shigeo Hayashi"
Subject: [Jfly] RE: [Jfly] 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
Date: Fri, 8 Sep 2000 10:18:39 +0900
> 3:が全ゲノムのどの程度を占めるのかは議論の余地があるでしょうが、
> 2:については、「眼で white を発現させる」以外のマーカーを組み込
> んだ P 因子を作れば、これまで作られていなかった座位の挿入変異もまだ
> 取れる可能性が残っているのでしょう。
これまでのmini whiteのベクターではスクリーニングはしないらしいです。代わり
のマーカーを使ってスクリーンする事はまだ考慮しているそうですがまだ具体化はし
てません。良さそうなベクターがあれば試したいとAlan Spradlingが言ってました。
vermilionはどうなのか使った方のコメントをお聞きしたいです。
林 茂生
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Date: Fri, 08 Sep 2000 10:23:17 +0900
From: Toshiro Aigaki
Subject: [Jfly] 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
"ITO, Kei" wrote:
> 2:については、「眼で white を発現させる」以外のマーカーを組み込
> んだ P 因子を作れば、これまで作られていなかった座位の挿入変異もまだ
> 取れる可能性が残っているのでしょう。
piggyBac transposable element を使って調べた論文があります.
mini-white+とpolyubiquitin-GFPの2種のマーカーをもつベクターを導入したとき、GFPが検出された70個体のG1のうち、white+を発現していたのはわずか27ということです(Insect
Mol. biol.(1999) 8,449-457).
相垣としろう
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Date: Fri, 8 Sep 2000 14:14:56 +0900
From: "ITO, Kei"
Subject: [Jfly] 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
At 10:23 AM +0900 00.9.8, Toshiro Aigaki wrote:
> piggyBac transposable element を使って調べた論文があります.
> mini-white+とpolyubiquitin-GFPの2種のマーカーをもつベクターを
> 導入したとき、GFPが検出された70個体のG1のうち、white+を発現し
> ていたのはわずか27ということです.
GAL4 だけでなく mini-white+ の発現自身が、エンハンサートラップ
効果で挿入座位周辺の影響を受けるはずですから、眼の色を見ると言う
ことは、要するに眼で white が発現するエンハンサートラップ系統を
スクリーニングしている、ということになるのでしょうね。
ただ、GAL4 発現細胞で GFP やそのバリアントを発現させるという使用
法を考えると、polyubiquitin-GFP を挿入確認のマーカーに使うのは、
避けた方が良さそうですね。波長がかぶらない別の蛍光色素遺伝子を使う
という手はあるかも知れませんが。
いとうκ
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Date: Fri, 8 Sep 2000 17:43:02 +0900
From: Tomokazu Ohshiro
Subject: [Jfly] RE: [Jfly] 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
At 10:18 AM +0900 00.9.8, Shigeo Hayashi wrote:
>> 3:が全ゲノムのどの程度を占めるのかは議論の余地があるでしょうが、
>> 2:については、「眼で white を発現させる」以外のマーカーを組み込
>> んだ P 因子を作れば、これまで作られていなかった座位の挿入変異もまだ
>> 取れる可能性が残っているのでしょう。
>
> これまでのmini whiteのベクターではスクリーニングはしないらしいです。代わり
>のマーカーを使ってスクリーンする事はまだ考慮しているそうですがまだ具体化はし
>てません。良さそうなベクターがあれば試したいとAlan Spradlingが言ってました。
>vermilionはどうなのか使った方のコメントをお聞きしたいです。
>
以前所属していた西郷研究室で開発されたvermilion のマーカーは多少ポジションエ
フェクトを受けたと記憶しています。さらにバックグランドに用いるv;ry のハエの
眼の色が生育条件などで結構振れていたので、P因子の挿入と思われていた
ラインが実はハズレだったなんてこともままありました。しかしマーカー
のDNA断片長が小さいのでベクターがコンパクトになり、トランスフォーメーション
の効率が良いという利点があります。
ところでなぜrosy マーカーベクターは廃れたのでしょうか?ポジションエフェクト
の影響はあまりうけないマーカーと昔は教えられたのですが。。。。
東北大 加齢研
大城 朝一
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Date: Fri, 8 Sep 2000 18:26:50 +0900
From: "ITO, Kei"
Subject: [Jfly] Re: 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
At 5:43 PM +0900 00.9.8, Tomokazu Ohshiro wrote:
> ところでなぜrosy マーカーベクターは廃れたのでしょうか?ポジションエフェクト
> の影響はあまりうけないマーカーと昔は教えられたのですが。。。。
ひとつには、私や遺伝研の岡部さんみたいな赤緑色盲の人には、rosy
は全然見分けがつかないためもあるかも。
lacZ を組み込んだ元祖エンハンサートラップの系を開発した Cahir O'Kane
も赤緑色盲で、当然 rosy でなく white をマーカーに使って系を作りま
したから、それの改良版である GAL4 エンハンサートラップも、そのま
ま white マーカーを使い続けただけである、というような、歴史的(?)
要因が案外大きいのかも知れません。
いとうκ
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Date: Fri, 8 Sep 2000 19:15:36 +0900
From: 上田龍
Subject: [Jfly] Re: 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
> > ところでなぜrosy マーカーベクターは廃れたのでしょうか?ポジションエフェクト
> > の影響はあまりうけないマーカーと昔は教えられたのですが。。。。
>
> ひとつには、私や遺伝研の岡部さんみたいな赤緑色盲の人には、rosy
> は全然見分けがつかないためもあるかも。
>
> lacZ を組み込んだ元祖エンハンサートラップの系を開発した Cahir O'Kane
> も赤緑色盲で、当然 rosy でなく white をマーカーに使って系を作りま
> したから、それの改良版である GAL4 エンハンサートラップも、そのま
> ま white マーカーを使い続けただけである、というような、歴史的(?)
> 要因が案外大きいのかも知れません。
歴史的偶然というのも面白いですね。でもやはり幾つかの必然的な理由があるのでは
ないでしょうか。
1)まず、遺伝子の長さ。7kbもあるry+はやはり使いにくいです。
2)交配のときの難しさ。既存の変異などと組み合わせるときに、常に第3染色体を
ry-にしておくのは結構大変です。第3染色体のバランサーTMの系列で普段皆さんが
使っているものはry+だと思います。autosomeのバランサーにwのX染色体を組み合わ
せるのは簡単です。
3)2)と似ているのですが、ry-のハエって飼うのが難しくありませんか? 私のと
ころでは結局、元気なry-系統を手に入れることができませんでした。
龍
............................................................................
上田龍
発生遺伝研究グループ
先端研究部門
三菱化学生命科学研究所
〒194-8511 町田市南大谷11号
phone:042-724-6234
fax: 042-724-6314
...........................................................................
===================================
Date: Fri, 08 Sep 2000 19:24:22 +0900
Subject: [Jfly] RE: [Jfly] 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
From: Naoto JUNI
> ところでなぜrosy マーカーベクターは廃れたのでしょうか?ポジションエフェクト
> の影響はあまりうけないマーカーと昔は教えられたのですが。。。。
ry のハエが弱くて飼いにくいからということはないですか。代謝に関係する酵素
(プリン代謝でしたっけ)の欠失だからなのか分かりませんが、すんごく弱くて、18
度で飼うとか、いろいろ手をかけてもへろへろだった記憶があります。
ところで林さんのお話だと、mini-whiteをやめて他のマーカーに行こうという動きが
あるそうですが、例えばmini-whiteのプロモーターを位置効果の影響を受けにくいも
のに取り替えるというようなことでは解決できないのでしょうか。mini-whiteのプロ
モーターは、white遺伝子本来のものをそのまま利用していたと思いますが。
*****
従二
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Date: Fri, 8 Sep 2000 19:26:50 +0900
From: Yasushi Hiromi
Subject: [Jfly] Re: 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
「歴史」の訂正.
O'Kaneの元祖エンハンサートラップ (pLacA92) はrosy+ markerです.injectionとG0
の掛け合わせをしたのは私ですが,G1のscreeningは彼が自分でやっています.その
後Gehring研で作られたenhancer trap vectorsのうち,plArBはrosy+ markerです
(plArBのrはrosyの意).ちなみに,赤緑色盲の人にもrosyは識別できます.昔私の研
究室にいた学生の内2人は赤緑色盲でしたが,ちゃんとP-excision実験をやっていま
す.
rosy+ marker vectorが廃れた理由はmarker geneのsizeが大きい(7.2kb)ためcloning
siteが少なかったからではないですか?Carnegie20にはSalIとHpaIしかなく,Jeff
Simonと私がXbaIやKpnIの入ったversionを作りましたが,CaSpeR seriesにはかない
ませんでした.
mini-whiteの上流にGlass binding siteを5つつけると,すべてのtransformantが濃
い赤の眼色を示す(すなわち position effectがない)ようになります.silent
insertionがあり得るかどうかは調べていません.
広海健
At 18:26 +0900 00/09/08, ITO, Kei wrote:
> At 5:43 PM +0900 00.9.8, Tomokazu Ohshiro wrote:
> > ところでなぜrosy マーカーベクターは廃れたのでしょうか?ポジションエフェクト
> > の影響はあまりうけないマーカーと昔は教えられたのですが。。。。
>
> ひとつには、私や遺伝研の岡部さんみたいな赤緑色盲の人には、rosy
> は全然見分けがつかないためもあるかも。
>
> lacZ を組み込んだ元祖エンハンサートラップの系を開発した Cahir O'Kane
> も赤緑色盲で、当然 rosy でなく white をマーカーに使って系を作りま
> したから、それの改良版である GAL4 エンハンサートラップも、そのま
> ま white マーカーを使い続けただけである、というような、歴史的(?)
> 要因が案外大きいのかも知れません。
>
> いとうκ
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Date: Fri, 8 Sep 2000 20:37:32 +0900
From: "ITO, Kei"
Subject: [Jfly] Re: 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
At 7:26 PM +0900 00.9.8, Yasushi Hiromi wrote:
> 「歴史」の訂正.
>
> O'Kaneの元祖エンハンサートラップ (pLacA92) はrosy+ markerです.
ありゃ、rosy の悪口を聞かされてたので、すっかり初めから white で
作ったと思いこんでました。ちゃんと調べませんで、失礼しました。
rosy 確かに色の僅かの違いと、「輝き」かたが少し違いますから、赤緑
色盲でも見分けられないことはないです。ただ、やはり大変さが white
とは段違いですね。あと、null の人と hypomorph の人でも、能力が違
うかも。
> mini-whiteの上流にGlass binding siteを5つつけると,すべてのtransformantが濃
> い赤の眼色を示す(すなわち position effectがない)ようになります.silent
> insertionがあり得るかどうかは調べていません.
すべて「濃い赤」ということは、ホモとヘテロでも眼の色の差が出ない
くらい、みんな濃く赤くなるのでしょうか?
いとうκ
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Date: Fri, 8 Sep 2000 21:14:24 +0900
From: Masataka Okabe
Subject: [Jfly] Re: 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
> rosy 確かに色の僅かの違いと、「輝き」かたが少し違いますから、赤緑
> 色盲でも見分けられないことはないです。ただ、やはり大変さが white
> とは段違いですね。あと、null の人と hypomorph の人でも、能力が違
> うかも。
nullにかぎりなく近い岡部ですが、「輝き」というかpseude pupilの有無で見ていま
す。でもやはりどこか自信がないんです。不得意意識かもしれません。以前ry-だと
思って集めていたハエを広海さんにcheckしてもらったときにはすべて正しかったの
ですが、正しく見分けていることを知らされるまでなにか確信を持てませんでしたね
。ぼくはwhiteの方が明らかに楽です。
> > mini-whiteの上流にGlass binding siteを5つつけると,すべてのtransformantが濃
> > い赤の眼色を示す(すなわち position effectがない)ようになります.silent
> > insertionがあり得るかどうかは調べていません.
>
> すべて「濃い赤」ということは、ホモとヘテロでも眼の色の差が出ない
> くらい、みんな濃く赤くなるのでしょうか?
差がないことが多いです。これは白と赤ですから、ぼくでも楽勝です。
岡部
---------------------------------
岡部正隆
国立遺伝学研究所 発生遺伝研究部門
総合研究大学院大学 生命科学研究科
TEL 0559-81-6809
FAX 0559-81-6768
Masataka Okabe M.D.,Ph.D.
Department of Developmental Genetics
National Institute of Genetics
TEL 81-559-81-6809
FAX 81-559-81-6768
http://www.nig.ac.jp/labs/DevGen/hiromi-j.html
---------------------------------
===================================
Date: Fri, 8 Sep 2000 22:40:37 +0900
From: Akira Nakamura
Subject: [Jfly] Re: 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
以前,モントリールにいたときの隣のラボの学生が赤緑色盲で,ryは識別できないが
cn ryはできると言っていました.知っている方も多いのかもしれませんが,cn ryは
黄色っぽい色になって,誰にでもすぐに識別できます.こっれて,以外と知られてい
ない話なのでしょうか?
st bwとか目の色に関するmutantのdouble nutantの色を知りたい筑波大・小林研中村
でした.
**********************************
Akira Nakamura, PhD.
c/o Prof. Satoru Kobayashi
Gene Experiment Center
University of Tsukuba
Tsukuba, Ibaraki 305-8572
JAPAN
TEL: +81-298-53-7328/6420
FAX: +81-298-53-6006
PLEASE NOTE NEW E-MAIL ADDRESS!!
e-mail: akiranアットマークsakura.cc.tsukuba.ac.jp
**********************************
===================================
Date: Sat, 9 Sep 2000 12:28:23 +0900
From: mueyamaアットマークcomp.metro-u.ac.jp (Morio Ueyama)
Subject: [Jfly] ry-のハエ
At 19:15 09/08/00 +0900, 上田龍 wrote:
>3)2)と似ているのですが、ry-のハエって飼うのが難しくありませんか? 私のと
>ころでは結局、元気なry-系統を手に入れることができませんでした。
都立大では、ry[506]を飼うのにそれほど難しいと感じたことはありません。ただ
し、18-20度でのことです。25度では飼った事がありません。ちなみにこの系
統はもともと生命研の山元研究室から分譲していただいたものです。(上田先生のと
ころに同じ系統があるかもしれません。)餌のレシピは以下にあげる布山先生が作成
されたページにあるものです。
http://dept.biol.metro-u.ac.jp/fly/www/yeast-medium.html
Morio Ueyama : Dept. of Biology, Tokyo Metropolitan University
e-mail : mueyamaアットマークcomp.metro-u.ac.jp
===================================
Date: Sat, 09 Sep 2000 12:50:14 +0900
From: Atsushi Sato
Subject: [Jfly] ry-
JFlyの皆様
東大西郷研の佐藤です。
>3)2)と似ているのですが、ry-のハエって飼うのが難しくありませんか? 私のと
>ころでは結局、元気なry-系統を手に入れることができませんでした。
西郷研では最近、whiteマーカーとvermilionマーカーの両方を使用しております。
vermilionマーカーの際には、v;ryのハエにinjectionしているのですが、少なくとも
このハエはかなり元気です。確かにwよりは弱いし、卵の産みも悪いですが。25度
でも、室温でも、18度でも飼うのに苦労したという事はありません。
それでは。
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Department of Biophysics and Biochemistry
Graduate School of Science
University of Tokyo
7-3-1 Hongo, Bunkyo-ku
Tokyo 113-0033, Japan
Atsushi Sato
E-mail : atsushiアットマークims.u-tokyo.ac.jp
lab. TEL 81-3-5841-4404
FAX 81-3-5841-4400
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Date: Sat, 9 Sep 2000 13:46:26 +0900
From: Tomokazu Ohshiro
Subject: [Jfly] Re: 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
>rosy 確かに色の僅かの違いと、「輝き」かたが少し違いますから、赤緑
>色盲でも見分けられないことはないです。ただ、やはり大変さが white
>とは段違いですね。あと、null の人と hypomorph の人でも、能力が違
>うかも。
大変失礼な質問かも知れませんが、赤緑色盲の方は具体的にどのような
ハエのeye color mutant の識別が困難になるのでしょうか?
例えば、cn,bw, Hnなど の識別は困難なのでしょうか?
さらにcn+ とcn[1]/cn[2] の識別は私でも困難なのですが
これはどうでしょうか?
それから私には強いvとcnはお互いに区別がつきませんが、st は微妙に
違う気がします(白っぽい)。叉、claret, garnet もrosyと良く似ているのですが、
なんとなく区別できそうです(rosyが茶紫っぽい)。
ところでry+とry- の細胞がvariegate しているように見えるMoire は
赤緑色盲の方のほうが識別が容易だとAshburner の本に書いてありましたが、
本当にそうなのでしょうか? 私は見づらいのでMoire の乗ったTM1 はすぐに
他のバランサーに交換したりするのですが。
東北大 加齢研
大城 朝一
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From: yhottaアットマークlab.nig.ac.jp
Subject: [Jfly] Re: 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
Date: Mon, 11 Sep 2000 11:49:22 +0900
about "[Jfly] Re: 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在".
JFLYのみなさま
Cc:酒井 邦嘉 さま
>> rosy 確かに色の僅かの違いと、「輝き」かたが少し違いますから、赤緑
>> 色盲でも見分けられないことはないです。ただ、やはり大変さが white
>> とは段違いですね。あと、null の人と hypomorph の人でも、能力が違
>> うかも。
「遺伝学者?」として大変に興味があります。多忙でこれを書いている暇が
ないはずなのですが重要だと思うので書きます。乱文誤字脱字WP変換ミス
などあっても『御用社』のほどを。
本題と少しずれますが、私の約25年前の経験をご紹介します。
当時東大物理の学生に「夏休み実験」というのを提供して、内容は提案があ
ったら相談に乗りますといっていたら、一人のパソコンきちがいの学生(当
時はアップルIIの時代で、ごく一部のマニア学生しかパソコンをもっていな
かったのに彼は持っていた!!)がやってきて、なにかプログラムしたいと
いってきました。相談の結果、「ジョイスティックをつかって3色混合を自
由に画面上で行ない、色見本と一致させ、その比率を記録する装置を作成し
て、学生有志をつのって色判定の個人差を調べる」というものでした。彼
(正直言うと名前を忘れてしまった)はそれをあっさり作り上げ、物理学科
の学生を何人も調べて実験しました。その結果は驚くべきもので、
1) 特定の色見本を一定条件下で判定させたときに、特定の個人の判定結果は
日にちを変えて再検査しても比較的一致する。
2) しかし、個人差は驚くほど大きい。つまり個人ごとに見えている色には大
きな差異があるはず。
実際の実験は当時のアップルIIの貧弱な(TVのような)CRT上で行な
いましたし、色見本を見せるときの光源のスペクトル分布などの厳密なコント
ロールもされていない実験なので、科学的検証に耐えるためには「夏休み実
験」では無理で、本格的な実験が必要です。しかし、大きな個人差の存在と
いう結論自体は多分正しいと思います。赤緑色盲もヌルの突然変異だけでは
なく、遺伝子発現の程度の個人差なども考えられます。(ヘテロの女性の網
膜はX不活性化のためにモザイクだから、網膜のどこで見るかによっても違
うはず!!)v の判定は私には容易ですが、私の研究室の大学院生の約半数
はよく見えないと言いました。(その半数はまじめに努力していなかったの
かな?)判定上は正常という人の中にも、実は v の判定困難という人がいて
も不思議ではありません。一卵性と二卵性の双生児にもこういうテストをぜ
ひやってみたいものです。
堀 田 凱 樹
PS.10年くらい前にヘテロ女性の網膜底の個々の(?)受容細胞からの反射
(吸収)を測定してモザイク性を示した論文があったように覚えています。
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堀田凱樹 (ホッタ ヨシキ)
国立遺伝学研究所 所長
〒411 静岡県三島市谷田 1,111
電話: (0559) 81-6700, FAX: (0559) 81-6701
E-mail: yhottaアットマークlab.nig.ac.jp
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Yoshiki Hotta, Director-General
National Institute of Genetics
Mishima, Shizuoka 411-8540 Japan
Tel: +81-559-81-6700
Fax: +81-559-81-6701
E-mail: yhottaアットマークlab.nig.ac.jp
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Date: Thu, 14 Sep 2000 04:56:26 +0900
From: Takuma Yamada
Subject: [Jfly] Re: 点突然変異(導入)遺伝子クローニング法の現在
堀田先生の面白いコメントにinspireされて一言。今回は用語に関する
つっこみではないのでご安心を(何をでしょう)。
光のリセプタ−蛋白が突然変異で感受性のスペクトルが若干シフトする
ことは十分あり得ますし、実際そのような仕事はたくさん出ているよう
です。(rhodopsin, spectral あたりをキーワードにするといろいろ出
てきます。)そのような小さなシフトが起こった場合単純にhypomorph
だと言う訳でもなく、世の中はそういう個人差の存在を許容しているの
でしょう。
面白いのは父親と母親の赤のリセプタ−遺伝子が微妙に違っ
ていた場合、堀田先生のおっしゃるように、ヘテロの女性の網膜は
モザイクでしょうから、網膜の異なる部分で同じ赤色の物体を見た場合
単一の赤のリセプタ−(男はみなそうです)で見るより情報量が増える
ことになります。おそらくそのために一般的には女性の方が男性より
特に赤に対して感受性が細やかなのだそうです。(最後の文は最近本屋に
山積になっている『話を聞かない男、地図の読めない女』からの立ち読み
情報ですがおそらく確かだと思います。ちなみにこの本面白いです。)
あと私がもうひとつ面白いと思うのはnullと正常のヘテロの女性の網膜は
モザイクになっているはずなのに、色盲テストをふつう問題なくパスする
ことです。思いつく理由としては今のところ4つあります。
1。正常の人の色解像度自体が決して良くない。(例えばコーン細胞の密度は
網膜の場所によって大きく異なっています。)
2。モザイクの大きさが普通それほど大きくない。
3。網膜レベルでは赤色の情報がまだらになっているのに、脳に近づくに
つれて、網膜レベルで見えていない色が補われてみている人はまったく
不自然さを感じないようになっている。
錯覚で見えない線が見えてしまうように、本来ないはずの色が見えてしまう
現象は広く知られています。お疑いの方は次のサイトを御覧ください。
NTT Communication Science Laboratories
'Illusion Forum' 「色彩の錯視」
http://www.brl.ntt.co.jp/IllusionForum/menu-j.html
(関係ないですがショパンファンは「トリック音楽」も必聴です。)
4。左右の眼であるものを見た時、片方で色が見えさえすれば色情報は
そちらを優先するように回路ができている。
おそらくヘテロの女性はこれらの理由で網膜レベルでは赤が見えていない
所がある事を自分でも気がつかないくらい脳が補正しているのだと想像します。
錯覚の研究が最近真面目にやられるようになってきて、それにより脳の高次
機能が明らかになりつつあり、いずれはこういう話と結びつく時代がすぐそばに
来ているように感じられる現在を私はとても面白いと思っています。
山田琢磨
P.S. 私は正直、紙は白、インクは黒という程度の認識しかなかったのですが、
昔、その紙やインキには何色と何色が混ざっているとかを正確に描写する
印刷屋さんにお目にかかった事があり、その精度に驚嘆した覚えがあります。
個人差ができる理由におそらく訓練にもよる部分もけっこうあるでしょうね。
(テレビで自然な肌色を出そうとしてつまみをかまえばかまうほど
変になった経験のある人は私だけではないはずだと思いたい。)