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バイオリソース「ショウジョウバエ」発足


Date: Mon, 19 Aug 2002 11:02:53 +0900
From: "YAMAMOTO, Masa-Toshi"
Subject: [Jfly] ナショナルバイオリソースプロジェクト「ショウジョウバエ」について
ショウジョウバエ研究者各位

アメリカ合衆国のショウジョウバエストックセンターと同等なストッ
クセンターを、日本にも設立し機能させることは、日本のショウジョ
ウバエ研究者仲間の過去数十年間の真摯な懸案事項でした。これを実
現すべく、過去6年間を費やし、京都工芸繊維大学にショウジョウバ
エ遺伝資源センターを文部省令施設としてわが国で初めてショウジョ
ウバエの系統維持研究機関を設立することができ、まず第1歩を踏み
出すことが出来たところです。さらに文部科学省の研究基盤整備計画
のひとつとして、生物遺伝資源の確保を目的としたナショナルバイオ
リソースプロジェクト
(http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/14/02/020213hc.htm)
として事業化計画が発足しました。本プロジェクトの目的に沿って、
ショウジョウバエ研究にとって重要な系統を収集、維持、提供を行い、
新しい研究に対応できる系統の開発を行うこととなります。

ショウジョウバエ遺伝資源の中核機関として、京都工芸繊維大学ショ
ウジョウバエ遺伝資源センターがあたり、国立遺伝学研究所、愛媛大
学、杏林大学がサブ機関として中核機関をバックアップしながら、重
要なショウジョウバエ遺伝資源を維持し研究支援体制を整えて行く計
画です。

今年のはじめに本プロジェクトの発足計画が公開された直後から、シ
ョウジョウバエ研究者数名の集会を持ち、2月中旬からの公募に向け
た申請書の叩き台を作製しました。その段階からの経過についてお知
らせ致します(添付書類)。同時に、これからのショウジョウバエ研
究者コミュニティにとって、本プロジェクトと我が国におけるショウ
ジョウバエ遺伝資源の収集、維持、提供、開発事業に対して、ご理解
とご意見をお願い致します。

京都工芸繊維大学
ショウジョウバエ遺伝資源センター
山本雅敏


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Date: Tue, 20 Aug 2002 14:54:50 +0900 (JST)
Subject: [Jfly] ショウジョウバエ系統の所在情報の公開のお知らせ
From: TOMARU Masatoshi

Jfly のみなさま

     ショウジョウバエ系統の所在情報の公開のお知らせ

 本日、下記のとおり、ショウジョウバエ系統の所在情報を公開いたしました
のでお知らせいたします。

 昨年10月に、Jfly を通じて「ショウジョウバエ系統の所在情報に関する調
査依頼」をお願いして以来、いろいろな研究教育機関のみなさまから、所在情
報をいただきました。ご協力下さり、どうもありがとうございます。
 また、整理し、公開するまで、時間が掛ってしまいましたことお詫びいたし
ます。
 ショウジョウバエ遺伝資源センターへの系統の移管を希望されておられまし
た研究者の方々には、ナショナルバイオリソースプロジェクト「ショウジョウ
バエ」の運営委員会で系統と移管方法について大枠の審議を行い、検討するこ
とにしておりますので、もうしばらく、お待ちいただきますようお願い致しま
す。

                 記

日本国内ショウジョウバエ系統の所在情報について

公開日  2002年 8月20日
情報   2001年10月31日現在
URL    http://dbs.kit.ac.jp/~dgrc/info/stockinfojp.html
     http://www.DGRC.kit.ac.jp/ よりリンクしている

                                 以上


2002年 8月20日
                  京都工芸繊維大学
                  ショウジョウバエ遺伝資源センター長
                            山 本 雅 敏

都丸 雅敏 tomaru@ipc.kit.ac.jp
京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センター


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From: "Shigeo Hayashi"
Subject: [Jfly] RE: [Jfly] ナショナルバイオリソースプロジェクト「ショウジョウバエ」について
Date: Thu, 22 Aug 2002 22:33:14 +0900

山本雅敏さま、
ナショナルバイオリソースプロジェクト「ショウジョウバエ」運営委員の皆様、

 プロジェクトがようやくスタートしたことは大変喜ばしいことです。同時に研究者
コミュニティーの意見を汲み上げつつプロジェクトを推進させるお仕事を引き受けら
れたプロジェクト参加者のかたがたの御努力に感謝いたします。

今週末に第一回の運営委員会が開かれるとのことですので以下の点に留意して報告と
議論をしていただくことをお願いいたします。私からの希望を併せて列記いたしま
す。

1) リソース経費申請と配分決定の経緯。当初はSNPと比較ゲノム解析が含まれて
いましたがそれらが最終的にはずされた理由の報告をお願いいたします。

2) 運営委員会の位置付けについて。3/11に山本、上田、林の連名でJFLYに流
したメールではアドバイザリーコミッティの設置をうたっています。

---引用はじめ---
「3)リソースの必要性と事業費、リソース活動の監査助言機能を持つ委員会(アド

イザリーコミッティ)を設置。その設置場所(委員長)は今回のリソース活動に直接
関わらない人があたる。委員会の機能としては、会計報告/活動報告/翌年度の活動
予定、を聴取した後に翌年度の活動計画の調整、承認。( 2)項参照)」
---引用おわり---

プロジェクトに密接に関連した今回の運営委員会がこの任を果たすことは現在の状況
では最適だと思います。もちろん設立の趣旨は若干異なりますが運用面で実質的なア
ドバイス機能を持たせるようにすることは可能です。
プロジェクトの推進は研究者コミュニティー意志の反映とサポートによって成立す
るものと思います。運営委員会はコミュニティーの意見集約の機能を持つべきと考え
ます。
3) 委員会の議事録を公開していただきたいと思います。
4) 今後の系統収集の方針が話し合われるとお聞きしました。先日配られた計画書
では「P因子やピギーバック等の挿入系統」と記されています。3月までに立案され
た計画ではP因子のみでピギーバックは議論にのぼってはおりませんでしたのでどの
ような計画があるのかとその妥当性については慎重な議論をお願いします。

なお古くなりますが1/8に京都で会合を持ちました。年始の忙しい日程を縫って集
まったかたがたは以下の通りです。
上村匡、浜千尋、山本雅敏、都丸雅敏、松野健治、和多田和義、伊藤啓、多羽田哲
也、西郷薫、小嶋哲也、高野敏行、広海健、上田均、林茂生、上田龍、松田宗男、相
垣敏郎

他にもメールを通じて多くの方々のご意見をいただきました。今回の資金がショウ
ジョウバエ研究の大きな発展につながる実りあるものになることを切に願っておりま
す。

林 茂生


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Date: Fri, 23 Aug 2002 01:49:14 +0900
From: "ITO, Kei"
Subject: [Jfly] RE: [Jfly] ナショナルバイオリソースプロジェクト「ショウジョウバエ」について

At 10:33 PM +0900 02.8.22, Shigeo Hayashi wrote:
> プロジェクトの推進は研究者コミュニティー意志の反映とサポートによって成立す
> るものと思います。運営委員会はコミュニティーの意見集約の機能を持つべきと考え
> ます。

一般の研究グラントと異なりストックセンター経費やナショナルバイオリ
ソースプロジェクトのような趣旨の予算では、「運営当事者がやってみた
いプロジェクト」と「ユーザーであるコミュニティーがやって欲しいプロ
ジェクト」の折り合いをつけるのが、なかなか難題かも知れません。その
へんの調整をうまくやるのが、運営委員会の大切な仕事だと思います。日
本のショウジョウバエ業界が今後ともますます盛り上がり、このストック
センターが他国から一目も二目も置かれる存在になるために、期待してい
ます。

とはいえ、コミュニティーの中にだっていろいろな興味・利害や要望の違
いがあるはずで、「コミュニティーは何をやって欲しいのか?」を探り出
すのも容易なことではありません。そのへんの意見をうまく吸い上げるた
めに、運営の側もユーザーの側も、Jfly をうまく活用していただければ幸
いです。

いとうκ


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Date: Fri, 23 Aug 2002 13:30:23 +0900
From: Kaoru Saigo
Subject: [Jfly] ナショナルバイオリソースプロジェクト「ショウジョウバエ」について

山本雅敏様;

 ナショナルバイオリソースプロジェクト「ショウジョウバエ」立ち上げご苦労様で
した。ただ、率直な印象としては、1月の林さんが召集した会議の結論とは、大きく
異なるもので、我々ショウジョウバエ研究者コミュニティに属し、分子生物学的手法
を主要な手段として研究している多くのものにとって、このプロジェクトが、どれほ
どの意味が有るのかなと感じざるを得ません。文部科学省からの働きかけが有ったに
せよ、もっとショウジョウバエ研究者コミュニティの構成員の考えが反映できるよう
な工夫が必要であったと思います。
 ITO-Kさんの話にもありましたように、”「運営当事者がやってみたいプロジェク
ト」と「ユーザーであるコミュニティーがやって欲しいプロジェクト」の折り合い”
は難しいとは思いますが、今回のものは、後者の視点がかなり大きく欠落している印
象が否めません。勿論”そのへんの調整をうまくやるのが、運営委員会の大切な仕事
”とは思いますが。
 来年のショウジョウバエ研究会のプログラムは、まだ検討中ですが、その準備委員
会でも、ナショナルバイオリソースプロジェクトのあり方について、皆で議論する時
間を設けるべきであるとの意見がだされ、そのためのセクションを設ける方向で検討
がされようとしています。そこでどの様な議論が展開されるのかは分かりませんが、
少なくともそのような議論の結果が反映されるような、プロジェクトで有って欲しい
と思います。
                    西郷 薫

Kaoru Saigo
Department of Biophysics and Biochemistry,
Graduate School of Science,
University of Tokyo,


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Date: Fri, 23 Aug 2002 13:51:22 +0900
From: "YAMAMOTO, Masa-Toshi"
Subject: [Jfly] RE: [Jfly] ナショナルバイオリソースプロジェクト「ショウジョウバエ」について

林さま
ショウジョウバエ研究コミュニティーの皆さま

ナショナルバイオリソースプロジェクト「ショウジョウバエ」へのご理解と熱意ありがとうございます。

これから、本プロジェクトに対して、どのようなご要望が出されるかは非常に重要です。
皆さんの研究の進展にどのような整備が必要か、多くの方々からのご意見は欠かせません。皆さんのご意見は当然文部科学省にも伝えますし、要望もしていく予定です。皆さんがショウジョウバエ系統を多数利用して下されば、それが、本プロジェクトの推進を支援することになります。
ただし、全てのご要望に応えることが出来る体制・整備がすぐに整うとは限りません。私は、本プロジェクトだけにとどまらず、わが国におけるショウジョウバエ系統の維持・提供・開発事業は重要なことと考えておりますので、整備ならびにその拡充を引き続き進めていきたいと考えております。さまざまなことが流動的な現在において、将来を見据えた計画と皆さんのご理解、ご協力は不可欠です。よろしくお願いします。

昨年末、私の止まれぬ事情から遺伝資源委員会に欠席したこともあり、林さんには、年明けの会議開催など急遽お骨折りを頂きました。参加者の皆さまにも、改めてお礼を申し上げます。

お礼と、お願いまで。

  山本 雅敏
  京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センター


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Date: Tue, 3 Sep 2002 20:18:45 +0900 (JST)
Subject: [Jfly] ナショナルバイオリソース「ショ ウジョウバエ」運営委員会議事録
From: TOMARU Masatoshi

Jfly のみなさま

ナショナルバイオリソースプロジェクト「ショウジョウバエ」運営委員会
            議事録公開のお知らせ

 本日、下記のとおり、議事録を公開いたしましたのでお知らせいたします。

                 記

ナショナルバイオリソースプロジェクト「ショウジョウバエ」運営委員会
議事録

公開日  2002年 9月 3日
開催日  2002年 8月24日
URL    http://www.DGRC.kit.ac.jp/jp/fr13_nbr.html よりリンク

                               以上

2002年 9月 3日
                  
ナショナルバイオリソースプロジェクト「ショウジョウバエ」運営委員会
書記 都丸雅敏
(京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センター)


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Date: Thu, 12 Sep 2002 14:40:26 +0900
Subject: [Jfly] ナショナルバイオリソースプロジェクト「ショウジョウバエ」に関するお知らせ
From: DGRC-NBR

ショウジョウバエ研究者の皆さま

ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBR)における「BACライブラリーやcDNAライ
ブラリーおよびそれらのシーケンス情報」に関する事業計画について、生物種毎の中
核機関から応募する事になった旨の連絡が届きました。

そこでショウジョウバエのゲノム解析に関して、皆さんから応募にあたっての案を提
出していただき、今回の応募に反映させたいと思いますので、ご希望がございました
ら、至急お知らせ下さい。ただし、全てを網羅的に詰め込むことができない点をご了
承下さい。
応募案の提出〆切は、9月15日深夜とさせて頂きます。

詳細はショウジョウバエ遺伝資源センターのホームページ
(http://www.DGRC.kit.ac.jp/jp/NBR/)をご覧下さい。

よろしくお願いします。

山本雅敏(京都工芸繊維大学・ショウジョウバエ遺伝資源センター)


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Delivered-Date: Fri, 31 Jan 2003 16:57:27 +0900 (JST)
Subject: [Jfly] NBRのお知らせ
From: TOMARU Masatoshi

Jflyのみなさま、

ナショナルバイオリソースプロジェクトのお知らせについて

平成14年度より、文部科学省のナショナルバイオリソースプロジェクトが発
足し、京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センターがショウジョウバ
エの中核的機関として選定されました。本プロジェクトの事業内容や運営委員
会の議事録などは、京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センターのウ
ェブページhttp://www.DGRC.kit.ac.jp/jp/fr13_nbr.htmlに掲載しております
のでご覧下さい。

現在の掲載項目

ナショナルバイオリソースプロジェクト「ショウジョウバエ」について
ナショナル・バイオリソース・プロジェクト(文部科学省へのリンク)

事業内容
第1回 ショウジョウバエの分類講習会のお知らせ(その2)
第1回 ショウジョウバエの分類講習会のお知らせ

ゲノム解析事業について (その2)
ゲノム解析等の実施について

運営委員会
第2回運営委員会(2002年11月23日)議事録
第1回運営委員会(2002年8月24日)議事録
運営委員会委員

尚、大きな更新や追加等がありましたら、その都度Jflyメーリングリストを通
じてもその旨お知らせ致します。

今後とも、みなさまのご支援、ご協力をお願いいたします。

ショウジョウバエ遺伝資源センター

都丸 雅敏 tomaru@ipc.kit.ac.jp
京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センター


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Date: Fri, 31 Jan 2003 17:46:53 +0900
From: "Murata, T (RIKEN BRC)"
Subject: [Jfly] Re: NBRのお知らせ

うちのDNA BankもNBRに選定されました。

このプロジェクトの評価は、開発部門の方は研究発表ですが、ストックセンターやバ
ンクでは、「いくつ集めたか」、「いくつ提供したか」という評価のほかに、「結果
として何報の論文に貢献したか」が問われます。論文には必ず「センターからもらっ
た」ことを明示し、別刷りを送るようにお願いいたします。

理研バイオリソースセンター
遺伝子材料開発室
村田武英