Jfly ディスカッション


Discussion Menu | Jfly Japanese Home Page | Jfly English Home Page

GFPの直接観察と抗GFP抗体を使った観察


Date: Thu, 08 Aug 2002 09:43:02 +0900
From: TSUJIMURA Hidenobu
Subject: [Jfly] 抗GFP抗体染色像

 少し前のJFlyで、抗GFP抗体のことが話題になりましたが、GFPを直接
蛍光で検出するのに比べて、抗体で検出すると、感度あるいは解像度は
良くなるのでしょうか。
神経突起を見たいのですが、どんな様子なのかご存じの方、教えて
いただけませんか。

蛍光抗体で見る場合はいかがですか。
HRP抗体で見る場合はいかがですか。

辻村秀信


************************************

Date: Thu, 08 Aug 2002 11:28:15 +0900
Subject: [Jfly] 抗GFP抗体染色像
From: Tadashi Uemura

上村@京都です。お問い合わせの一部に対する回答です。

1)ホールマウントでの抗体染色が容易ではない胚終期や幼虫の場合、ホールマウン
トの状態で GFP を直接蛍光で視覚化してます。熟練された方なら1齢や2齢幼虫も
「開き」にされるでしょうから、GFP 抗体での染色もできますね(先日、能瀬さんに
伺ったばかりです)。

2)他のマーカー抗体との二重染色をしたい場合、試料を固定します。GFP の発現量
と試料の固定の条件によるでしょうが、固定してしまうと GFP そのものの蛍光は弱
くなることがあり、GFP 抗体での染色をせざるを得なくなります。

以上です。


************************************

Date: Mon, 12 Aug 2002 10:52:59 +0900
From: TSUJIMURA Hidenobu
Subject: [Jfly] 抗GFP抗体染色像

上村さん、早速の応答ありがとうございました。お盆明けに早速試すことにしました。
この他に私信で、遺伝の平本さんから、以下のようなメールをいただきました。
ありがとうございました。ご本人の了解を受けて紹介します。

辻村秀信

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

軸索走行の解析にGAP43膜移行シグナル-GFPを用いております。蛍光抗体染色を行
なっておりますがはるかに感度は上がります。しかし固定により形態が変わるので目
的により注意が必要です。固定をする際に冷やした固定液を用いると固定による
artifactを若干少なくする事ができます。