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バイオリソース:ストックセンターから海外への発送
Date: Mon, 18 Nov 2002 10:25:06 +0100
Subject: [Jfly] Gal4系統の海外発送
From: Takashi Suzuki
NPコンソーシアム 様
ウィーンのDickosn研の鈴木です。一週間ほど前にウェブページからGal4系統を数系
統注文し無事受け取りました。非常に迅速な対応どうも有り難うございました。
そこでちょっと疑問に思ったので質問させていただきます。確かこれまでのJFly上の
議論では、まだ海外からの注文は支払方法が明確でないため困難であるとのことでし
たが、あっさり注文することが出来、とまどっています。その後どのようになったの
か教えていただけると有り難いのですが。小包はEMSで届き、支払いの請求も無いま
まです。このまま無料で配送を継続されるのでしょうか?(実は請求はこれから???)
ご関心がおありの方もいらっしゃると思われたので公開で質問させていただきました。
鈴木崇之
Takashi Suzuki
Research Institute of Molecular Pathology (I.M.P.)
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Delivered-Date: Thu, 21 Nov 2002 17:43:47 +0900
From: 上田龍
Subject: [Jfly] Gal4系統の海外発送
遺伝研の上田です。
返信が遅くなりました。
現在、NP系統につきましては
>> 系統の殆どは今年度から開始したナショナルバイオリソースプロジェクトの援助を
>> 受けて、プロジェクトの期間内(五年間、ただし毎年度の見直しあり)は遺伝研系統
>> 生物研究センターで維持されており、また各挿入クラスターを代表する1系統ずつを
>> 集めたミニマムセットは京都工繊大で維持されており、
ます。
ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBR)では収集した遺伝資源の配布は受益
者負担になります。従って、国内の皆様には宅配便の受取人払いで発送しています。
しかしながら国外にはこの制度が使えません。
現在、文科省と中核機関である京都工繊大ショウジョウバエ遺伝資源センターとの間
で、どのような形で配布費用を回収するかという制度の話し合いが行われています。
おそらく、Bloomington stock centerのように年ごとに課金するような方式がとられ
ると理解しています。大学等の国立機関では直接集金することが法律上出来ないそう
で、間に何らかの財団?を入れるという操作が必要との説明を受けています(何度説
明を受けても覚えられず、用語的に誤りがあるかもしれません)。
しかしながら、プロジェクト、およびそれに賛同して系統を寄託してくれたNPコンソ
ーシアムの趣旨は、広く有益な系統を配布して世界のサイエンスの発展に寄与すると
ころにあります。
とりあえず、遺伝研としては系統保存費を使って国外に発送しています。これはNBR
の「制度」からは逸脱していることをご理解下さい。種々の曖昧さが残りかつ不平等
に対する非難もあると思いますが、あくまでも「趣旨」を尊重した対応をしたいと考
えています。ですから、皆様の積極的な利用、またご意見などもお願いいたします。
GETDBとのリンクや遺伝研自体のデータベースの使いにくさなど、まだ改善しなけれ
ばいけない点があることは承知しています。皆様にはご迷惑をお掛けしておりますが
、今暫くお待ち下さい。
上田龍
無脊椎動物遺伝研究室
系統生物研究センター
国立遺伝学研究所
遺伝子機能研究ユニット
トランスレイショナル研究部
三菱化学生命科学研究所